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7月県議会

本会議は県議会ホームページで公式の会議録を読むことが出来ます。
滋賀県議会会議録 http://www04.gijiroku.com/shiga/

2002.7.25 琵琶湖環境農政水産委員会

質疑要旨

自然保護課長
「パブリックコメントは、6月19日から7月18日まで募集され、総数(速報値)は
22161件。県内からのものは9.3%で2059件。これとは別に、署名が52235件。
メールで寄せられたもののでは、84%・9494件がリリース禁止に関するもので、
4.3%が2サイクルに関するもの。重複や白紙のものも少なからずあった。」
(※当初の26190件と数字が異なるのは、氏名や住所などの要件不備のものを
はねたのが理由と思われ)

世古正委員(自民党・琵琶湖クラブ)
「パブリックコメントをどう生かそうとしているのか」

自然保護課長
「条例要綱案に不十分な観点はなかったか、すべてきっちり整理する。欠けている
視点があれば見直す」

世古委員
「リリース禁止の意見は反映しないのか? 大多数が反対のようだが
どんな対応をするのか」

自然保護課長
「数よりも内容を精査する」

世古委員
「パブリックコメントとはそういうものなのか。違うのでは?」

自然保護課長
「私どもの考えをしっかり説明することも趣旨」

世古委員
「これだけ多数が来ると耳を貸さないわけにはいかない」

自然保護課長
「そもそもの趣旨を理解いただくことが大切。説明をきっちりとする」

世古委員
「2サイクルについて。小さいエンジンも対象なのか」

自然保護課長
「規模の小さいものは除くことを考える」

委員A(名前がわからん)
「今の要綱案を変えないという気なのか? 今の決意は?」

琵琶湖環境部長
「パブリックコメントの意見集約の段階なので、精査して反映し、
最終的には9月に提出したい。」

委員A
「要綱案はよく出来ていると思う。この線に沿ってやってほしい。一定の
ルールが必要。自然保護の特区的な発想をきちんと制定するべき。
パブリックコメントが2万も来た。もっと県として、どこかで何か発信、
広報、イベントをやらないといけないのではないか」

自然保護課長
「シンポジウムなども検討したい」

委員A
「2サイクルの猶予が3+5年ある。財産権の保護ということだが、理解できない。
他では使えると思う。財産権と利用権は別ではないか」

自然保護課長
「3年は、市場にある2サイクルや普及度を考慮したもの。5年は、減価償却が
4〜5年ということを材料とした」

委員A
「ボーイスカウトのジャンボリーが8月2日にあって、一環として一部が
8月4日から5日に烏丸半島でブルーギルの駆除釣り大会をする。リリース禁止の
教育もしてもらえたらいい。」

自然保護課長
「今後広がることを期待したい」

世古委員
「自然保護課長は外来魚を食べたことがあるか」

自然保護課長
「ない」

世古委員
「バスは商品になるが、今は数が少ない。ブルーギルを食べよということなら、
もっと研究するべき。外来魚を釣ったとして、どこへ持って帰るのか? 
どこへ捨てるのか?」

自然保護課長
「キャッチ&イートについては研究していきたい。漁協などの回収施設を
増やしていく。回収しやすくする方策を考えていく」

世古委員
「回収ボックスを見たことがあるが、1匹も入っていなかった。公衆衛生の
面などもあるので、回収する場所を条例に入れるなどしなければ守られない。
いけすを作るなど考えるべき」

自然保護課長
「趣旨を理解してもらえるように努め、また監視員制度をつくる」

世古委員
「監視員は注意するだけしかできない。それに対する施策をしなければ」

自然保護課長
「基本計画で、実効性を高くする」

北野加代子委員(県民ネットワーク/民主党系)
「私はレジャー利用をしないが、なやみ多い条例。今も毎日のようにメールが来る。
まったく同様のメールアドレスからで、元をたどるとアダルトページ。レジャー利用を
しないので、判断にとても困る。観光の売りの琵琶湖と環境に配慮するということは
相反する。琵琶湖で釣りをするなら、守らなかったら来るなという決意がなければ、
半端な適正化になって、逆に権利を与えることになるのではないか」
(※まったく同様のメールアドレスなのは、例の送信フォームの仕様だから)

自然保護課長
「理念がうまく実現できるよう努力する」

委員B(名前がわからん)
「原点に帰ってほしい。なぜつくらないといけないのか。今のままだと、
あっちにいったりこっちにいったりする」

中沢啓子委員(県民ネットワーク/民主党系)
「キャッチ&リリース禁止が一番の問題になる。釣りをする人に、どの根拠で
禁止にするのか、理由がない、もっと他にすることがあるのでは、と言われる。
どこを目指すのかがわからない。外来魚ゼロを目指すのか、半減だけを目指すのか。
そうなったらリリースしていいのか。どこを目指すのかをはっきりさせるべき」

芥川正次委員長(自民党・琵琶湖クラブ)
「ブラックバスの存在を是とするのか否とするのか。何を目指すのか?」

琵琶湖環境部長
「今日の委員会で思ったのは、第20の2行(リリース禁止)、この文について、
充分理解していただくに足る情報が足りないという気がした。シンポジウムなどで、
生態系の大事さなどを伝える努力をする。どうして必要かきちんと説明したいと
思っている。」

芥川委員長
「答弁になっていない」

琵琶湖環境部長
「ブラックバスはなくす方向に努力したい」

世古委員
「県の考えを説明しないといけない。私が子供のころのように琵琶湖を回復させないと
いけない。外来魚対策をもっとやらないといけない」

芥川委員長
「ターゲットを定めて、だからというものでないと、審議できないし
わかりにくい。これだけのパブリックコメントに誠意を持ってはっきり
述べていかないといけない」

琵琶湖環境部長
「条例の目的は、キャンプや湖水浴などレジャー全体。注目されているが、
釣りやボートは1つの類型ととらえてほしい」

芥川委員長
「理解はするが、きちんとした説明責任がいる。特に禁止することには。
施策全体での整合性を考えると、ブラックバスは必要かというところに
行き着く。時間はあるから、充分説明に耐えられるものをつくってほしい」

委員A
「条例をつくったからといって、キャッチ&リリース禁止が担保されるのか。
琵琶湖では禁止するが、他に釣堀をつくったらいい。こういうのも1つの案」

北野委員
「なぜレジャーに特化しているのか。なぜすべてのレジャーなのか。
ややこしくしているのはそこではないか」

自然保護課長
「レジャー全体を捉えた政策がなく、レジャーのマナーの自主性に限界がある。
既存の条例で対応できないものについて、新たに条例をつくる」

北野委員
「レジャー客だけが琵琶湖を汚しているのではない。生活者や商いをしている人も
責任を負うべきではないか」

自然保護課長
「さまざまな取り組みで、残された課題がレジャー客」

北野委員
「これで全部やったということになるのか?」

自然保護課長
「スパイラルのように全体として底上げをして、各施策は進められると考える」

北野委員
「レジャー客にも生活者にも厳しくしてほしい」

森茂樹委員(共産党)
「2000年の世論調査によると、県民は駆除を望んでいる。外来魚は全滅させるのが
一番いい。キャッチ&リリースで対立していることは、きちんと説得する材料はある。
駆除するのが方向だが、キャッチ&リリース禁止でうまくいくか。漁業者に
とってもらうのが一番良いのではないか。方向としては世論調査に従うべき」

(以上)

2002.7.24 本会議一般質問

朝倉克己議員(県民ネットワーク/民主党系)の質問要旨

・条例要綱案は、環境保全、他者への配慮が足りない。将来の危機に切迫感がない。
対症療法的にしか考えていない。もっと踏み込むべき。どちらつかずで、利用者の
都合を優先的に考えている。重視するべきは、被害、負荷をこうむる側。水上バイクは
全面禁止、外来魚撲滅を目指すことを明確に示すべき。折衷案、中途半端では双方に
不満が残る。

琵琶湖環境部長(以下同)「一人一人があらゆる環境負荷を減らす努力をしなければ
ならない。琵琶湖を次世代に健全な形で引き継ぐ責務がある。自主的マナーでは
対処できないので、条例案はそれぞれの責務を明らかにしたもの。精一杯努力する。」

・2万件を超えるパブリックコメントが寄せられているが、どのような形と考えで
集約するのか。意見をどのようにとりいれるのか。数に左右されないのか。
「制度の趣旨に基づき、意見は適切に反映する。賛否を問うものではなく、
少数でも優良であれば反映し、その逆もある。」

・パブリックコメントにとどまらず、もっと広く県民参加の形にすべき。
各層を網羅した委員会をつくるべき。
「適正利用懇話会で検討をしてきた。これまで充分行ってきたので、
9月議会に条例案を提出する。」

西沢久夫議員(県民ネットワーク/民主党系)の質問要旨

・2サイクルエンジン規制の理由
琵琶湖環境部長(以下同)「2サイクルエンジンは、窒素酸化物、炭化水素などが
4サイクルの4〜10倍になるので、禁止にしたい。」

・2サイクル規制の猶予期間が長すぎるのではないか
「年限が限られるので、対策型を選ぶようになるのではないか。」

・釣り人が来なくなれば効果がなくなるのではないか
「新潟でリリース禁止にしてバサーが激減したという例は、琵琶湖とは
規模も状況も違うので参考にはならない。」

・再放流禁止によるシミュレーションはしたか
「リリース禁止によって外来魚がどのくらい減るかというシミュレーションは、
前提によって相当変動する可能性があるので行っていない。」

・パブコメでの個人情報の取り扱い
「個人情報は、適切な管理に努める。」

・リリース禁止によって、釣り人、釣り業者、漁業者の間でトラブルや
非難の応酬になることが心配
「条例の内容については、啓発し、理解を求め、トラブルの懸念のないようにする。」

・騒音防止機構などを除去したボートは禁止すべきではないか
「改造艇については、パブリックコメントを踏まえて見解を示す。」

・ボート製造会社への技術的要求はしたのか
「現在市場にあるエンジンの9割が2サイクルで、対策型は相当高価で転換が
難しいとのことだった。実情は理解されているが、時間がかかる。」

西沢久夫議員のホームページ質問原稿あり

2002.7.22 本会議一般質問

<徳永久志議員(県民ネットワーク/民主系)の質問要旨>

代表質問で知事が答弁した「できるかぎり負荷がかからないレジャー活動」という
考えには賛成で、外来魚対策を支持する。C&Rは、釣りがスポーツとして
普及するなかでマナーとされてきた。これを禁止するためには、しっかりした考え、
理論が必要。マナーとなっている行為そのものを禁じるのは妥当かどうか。
別の対策が妥当ではないか。現行の外来魚対策の充実でよいのではないか。

リリース禁止にした新潟では、バスを釣る釣り人が激減したとされる。
リリースしても、ブラックバスの3〜5割が死ぬとされる。リリース禁止が
外来魚駆除にどれだけ寄与すると考えるか。

この問題について、私は考えれば考えるほど判断がつかない。


<緒方俊則・琵琶湖環境部長の答弁要旨>

琵琶湖の貴重な生態系を次の世代へ継承することが責務である。環境に
できるかぎり負荷をかけないというのが条例案の基本理念。外来魚に関しては、
昭和60年から多面的に対策をしてきた。リリース禁止についても、これまでの
方針と軌を一にするもの。新しい釣りのマナーとして確立すべく示した。

ブラックバスとブルーギルは共に魚食性に偏り、明白な影響がある。
リリース禁止にすれば、釣り上げた分が駆除されるので、確実に効果が
あると考える。

最初は抵抗があるかもしれないが、新しい釣りのマナーとしていきたい。
釣りそのものを禁止するわけではない。これからも釣りを楽しんで
いただきたい。

徳永議員のホームページ質問と答弁の原稿あり

<森茂樹議員(共産党)の質問要旨>

リリース禁止について、共産党滋賀県議団のホームページにもたくさんの
メールが来ている。多くがリリース禁止に反対だが、「わからない」「賛成」も
一部ある。反対の理由は、(1)リリース禁止が外来魚駆除に有効なのか
(2)釣り上げた外来魚の処分はどうするのか(3)在来魚減少は他の要因が
大きいのではないか(4)生態系保全につながるのか(5)リリース禁止で
解決できる単純な問題ではないのではないか――とまとめられるが、
県の見解は?

共産党は、外来魚は琵琶湖にいない方が良いと考えている。駆除予算は、
拡大するべきだと考えている。リリース禁止がどのくらいの影響が
あるのか明らかにするべき。法的な強制ではなく、世論の形成が必要では
ないか。

漁業者からのメールで、「タイワンドジョウは結局減った。その時と
今の違いは、琵琶湖の環境の変化ではないか」とあった。県の見解は?


<國松善次知事の答弁要旨>

外来魚は、琵琶湖の生態系、加えて漁業、食文化に影響を与えている。
これまで、様々なことに取り組んできた。レジャーの方にも、
新たなルールとして取り組んでいただきたい。

パブリックコメントは26000件余で、48000人のリリース禁止反対署名も
あった。パブリックコメントは、ほとんどがリリース禁止反対のもの。
リリース禁止の効果や、在来魚減少の因果関係、回収をどうするかなど、
同様の内容であった。検討し、県の考えを改めて回答するので、今日の
時点では回答を控える。

一人一人の釣り人がリリースしなければ、その分減少する。毎週のように
トーナメントが行われて500kgほどのブラックバスが釣り上げられており、
また年間70万人の釣り人が来ているので、リリース禁止が効果を持つと
期待している。ブラックバスが1kg成長するのに10kgのエサが必要と
される。相当数の在来魚を食べている。生物多様性条約などでも、
閉鎖性内水面は影響を受けやすいとされている。

カムルチーは、在来魚と共に東南アジアで進化した。北アメリカ原産の
ブラックバスなどとは異なり、行きすぎた増殖がないと研究者の間で
言われている。在来魚との適応力の違いではないかと考えている。

※「タイワンドジョウ」と「カムルチー」は、発言のまま。


<中島敏議員(自民党・琵琶湖クラブ)の質問>

先月29日の報道によると、大戸川でコクチバスが捕獲された。その後も、
琵琶湖でプレコやガーが捕獲された。コクチバスやガーは強い魚食性がある。
水試は「コクチバス以外はペットでは」としている。今後の防止対策は?

外来魚駆除事業は、3年で1750tを駆除する計画で行われている。漁業者は
懸命に駆除している。計画を超えたらどうするのか。直近の実績は?


<浅田博之・農政水産部長の答弁>

コクチバスは特に魚類を選択的に食べ、流水や低水温でも棲息できるため、
アマゴ、イワナ、アユへの影響が危惧される。密放流防止のために監視を
強化し、また水試による生息状況調査も強化する。警察とも連携する。

駆除事業は7月19日現在、前年の170%にあたる192tで、エリのほかに
刺し網での捕獲を行っている。タモ網ですくった稚魚は340万尾。
計画の300tを大きく上回る見込み。在来魚の資源保護、漁業の復活
の観点から、漁業者の思いを大切にし、今後については国に対しても
支持の拡充を求める。漁業者の思いが生かされる対応を目指し、
精一杯取り組む。

2002.7.17 本会議代表質問

 【滋賀県大津市17日=ゼゼラ】滋賀県議会は17日、7月定例会代表質問を行い、
青木愛子議員(県民ネットワーク/民主党系)は「対象が釣り人だけでいいのか、
どれだけの効果を期待しているのか、といった目的にそった根拠が必要」と、
リリース禁止について充分な審議が必要との姿勢をうかがわせる質問をした。

 また、佐野高典議員(自由民主党・琵琶湖クラブ)もリリース禁止条例について、
「どのような考えのもとに条例を制定するのか」と質問した。

 これに対し国松善次知事の答弁は、「在来魚種の放流、ヨシ群落の保護などに
取り組んでおり、釣り人にもリリースしないことをルールとして取り組んで
いただきたい」「リリース禁止は新しいルールとして早急に必要だが、
罰則は技術的に困難」「パブリックコメントを踏まえて県の考えを改めて
整理して9月議会に条例を提出したい」などと、従来どおりの総論的説明に
終始した。

 パブリックコメントで寄せられた意見が1万件を超えるなど、バサー側が
猛反発を見せたことで、県議会の一定の注目を得ることができたと言えそうだ。
青木議員の質問は、今後の充分な審議を示唆するものと言え、今後の展開が
注目される。

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