平 成 1 5 年 度 第 3 回 宮 城 県 内 水 面 漁 場 管 理 委 員 会 議 事 録 委員会の招集 (1)招 集 者  宮城県内水面漁場管理委員会 会長 庄子貞雄 (2)発送年月日 平成15年8月20日(木曜日) 委員会の開催 (1)日   時  平成15年8月25日(月曜日) ○開会  午後2時00分 ○閉会  午後4時00分 (2)場   所  県庁9階 第1会議室 議題 (1)審議事項   @共同漁業権免許申請者の適格性及び遊漁規則の認可について (2)協議事項   @平成15年度全国内水面漁場管理委員会連合会東北・北海道 ブロック協議会の協議議題等について A外来魚対策について(パブリックコメントの中間発表) 出席委員 会  長  庄 子 貞 雄 委 員 三浦日 出 雄 会長代理  藤 尾 芳 久 委 員 大 場 龍 一 委  員  鈴 木 博 昭 委  員 毛 呂 達 夫 委  員 小野寺 秀 也       委  員  星  明 朗 委  員  伊 藤 絹 子 委  員 十二村  實           執行部(事務局)出席者      別紙のとおり 《委員会の概要》 【委員会成立確認】 ○事務局 委員定数10名中、10名出席しているので本日の委員会は,内水面漁場管理委員 会規程第6条第1項の規定により成立しておりますことを御報告致します。 【挨拶】 ○庄子会長  本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございました。  さて、今年の河川状況を釣りに行きながら観察しておりますが、7月の下旬から8 月上旬にかけて上流域に放流したアユは殆ど冷水病で死んだか、又は大水によって流 されてしまったように感じております。特にゆっくり冷水病に罹るアユは深みに集ま って残っている苔をゆっくり食べながらだいだい1週間位で死んでしまいます。その 中に顎が奇形のものが多数おりまして苔が食べれない状態でした。もう一つ異常なこ とは名取川の上流域で苔の発生しない瀬が沢山あり6月に成長した鮎がどんどん痩せ 細ってしまいます。そのため抵抗力のない状態で冷水病に罹り、濁水や低温水等複合 的理由で斃死を招いたと思います。つきましては、協議事項の1番目にブロック会議 の協議議題について話し合っていただきますが、この中でこの異常気象について皆様 で意見交換したいと希望しております。  既にご案内のとおり審議事項として「共同漁業権免許申請者の適格性及び遊漁規則 の認可について」、協議事項として「平成15年度全国内水面漁場管理委員会連合会 東北・北海道ブロック協議会の協議議題等について」と去年から話し合っております 「外来魚対策について」の2件を話し合っていただきたいと思います。  よろしくお願いします。 ○鵜飼漁業振興課長 本日は大変お忙しい中、平成15年度第3回内水面漁場管理委員会に御出席いただ き、大変ありがとうございます。 先月の26日に宮城県北部で発生しました大地震で被害に遭われた方々にはお見舞 い申し上げます。 今年度は長雨の影響で遊漁者が例年に比べ、随分減っていると聞いております。 海面に目を向ければ、種カキの時期ですが、こちらの状態も心配しております。  先日、夏の甲子園で東北高校が準優勝したという明るいニュースが飛び込んでまい りましたので、これを機に天候も回復して欲しいと思っております。 本日は審議事項といたしまして「共同漁業権の免許の適格性並びに遊漁規則の認可 について」、また、協議事項といたしまして「外来魚対策について(パブリックコメ ントの中間発表)」を議題としております。  パブリックコメントにつきましては、6月30日から7月25日にかけてパブリッ クコメントを募集いたしまして、約600件ほどの御意見を頂いております。現在、 解析の途中ですが、本日は中間的な意味でのご報告をしたいと思います。本県の外来 魚対策をまとめるうえでも、皆様の率直な御意見を伺えたらと思っています。  委員の皆様の貴重な御意見、御提言を賜りますようお願い致します。 【議長選出】 ○事務局 議長は、内水面漁場管理委員会規程第4条第2項の規定により,会長が務める事と なっております。よろしくお願い致します。 【議事録署名委員】 ○庄子議長  内水面漁場管理委員会規程第12条の委員の指名規定によりまして、議事録署名委 員を指名致します。本日の署名委員は「大場委員」と「小野寺委員」のお二人にお願 い致します。 【審議事項】 ○庄子議長 「共同漁業権の免許の適格性並びに遊漁規則の認可について」県より説明願います。 ○県 前回の委員会におきまして、平成15年9月1日以降の内水面の第1種及び第5種 共同漁業権についての漁場計画の答申を頂いております。6月6日付けで告示いたし ましたが、県内の全組合が申請しておりまして、その申請書の内容等について審査い たしましたので、免許申請者の適格性及並びに遊漁規則の認可について諮問したとこ ろでございます。  最初にお断りしておきますが、遊漁規則の中に遊漁料の定めがございますが、今回 遊漁料の変更組合が多数ございまして、10年前の遊漁料算出式をそのまま当てはめ ますと現実にそぐわない例も見られましたので、遊漁料算出式をもう一度検討するこ とといたしました。今回の委員会には間に合いませんでしたので、遊漁料につきまし ては次回の委員会にお諮りしたいと思います。 ≪資料1に基づき説明≫ ・第1種共同漁業権免許申請者の適格性(公示番号31〜35/組合数5)→有 ・第5種共同漁業権謙虚申請者の適格性(公示番号1〜23/組合数17)→有 ・新旧対照表を使って遊漁規則を説明(12組合で遊漁規則を変更)。 ○星委員 宮城県では7/1がアユの解禁日ですが、今回、江合川漁協が7/15から7/1 にアユの解禁日を変更しておりますが、水温が低く天候の落ち着かない7/1よりも 7/10や7/15日前後の方が解禁日としては最適であると常々思っていたのです が。 ○県  内水面漁業調整規則でアユの採捕禁止期間を設けております(1/1〜6/30) が、解禁日につきましては、各漁協が遊漁規則に別個に定めております。 ○大場委員 鳴子漁協では解禁日を通常7月の第1日曜日としています。今年は水温が低かった ので15日解禁としました。 ○毛呂委員  7/1解禁という漁協は多いのですか。 ○星委員  多いと思います。福島県の解禁日はいつですか。 ○小野寺委員  福島県は宮城県と同じで各漁協別個です。水温が低いとアユ釣れないというだけで、 成長自体は15日遅らせても変わりません。サイズでいえば7/1時点でなんら不足 はありません。釣れないということを除けば問題はないと思います。 ○鈴木委員  県内全域の方が7/1解禁の方が遊漁者は迷わないと思いますが。 ○小野寺委員  全国的に見ると、日曜日解禁というところが珍しくありません。大部分の河川が遊 漁料に依存しているので、組合の都合ではなくて、あくまでもお客さんを中心に考え ています。 ○星委員 各漁協の遊漁規則に「遊漁者は、遊漁に際しては、相互に適当な距離を保ち」とあ りますが、これはどのような効果があるのでしょうか。 ○鈴木委員 私は山形に釣りにいきますが、友釣りの感覚としては結構距離はありますが、南の 県に行くと自分の頭の上から竿が出てきます。距離でいえば20mは必要だと思います。 ○小野寺委員 議論してもどうにもならないのですが、人口密度の関係だと思います。その規定は 努力目標としてとらえた方が良いと思います。 ○庄子議長  その他、御意見・御質問はございませんか。なければ、ただいまの審議事項につき ましてお諮りいたします。 このことについて、御異議ございませんか。 ○各委員 異議なし。 ○庄子議長 異議がないようですので、原案どおり可決いたします。 【協議事項】 ○庄子議長 「平成15年度全国内水面漁場管理委員会連合会東北・北海道ブロック協議会の協 議議題等について」事務局より説明願います。 ○事務局 ≪資料2に基づき説明≫ 【平成15年度第1回漁場管理対策検討会結果報告】 【平成16年度提案項目(案)等について説明】 1.外来魚対策について 2.放流種苗に係る防疫対策の確立について 3.鳥類による食害対策について  4.水産動植物の再生産が可能な環境造りについて  5.漁場環境の保全及び啓発について →上記提案項目についてのアンケート調査について宮城県としての回答を協議。 <外来魚対策について> ○毛呂委員 「オオクチバス等を養殖又は種苗生産している場合」に、フィッシャーズインのよ うなバスの管理釣り場の存在をここに示さなくてもよろしいのですか。 ○事務局  あくまでも販売又は他に放流するために種苗を作っているという場合です。畜養に は相当いたしますが、種苗をある一定数量販売した実態ということはありません。 <放流種苗に係る防疫対策の確立について> ○小野寺委員 アユ種苗来歴カードについて、防疫対策としての効果があると記載されていますが、 アユを釣る者の実感として防疫対策の効果はあまりないと思います。科学的資料がな いので、効果のあるなしを論ずるつもりはありませんが、率直な実感としてはないと 思います。 ○鈴木委員 今年のアユの冷水病講習会で、内水面水産試験場から冷水病の抗生物質がまもなく 完成するとの話しを聞きました。今年は放流魚だけでなく天然物も冷水病に罹ってい ます。このままいくと冷水病がどこまで拡がるのか心配しております。 ○大場委員 鳴子漁協では全滅です。 ○十二村委員 白石川漁協では冷水病は見えません。平成9年の時、アユが全滅しましてそれ以降 は放流時期を遅らせて未然防止に努めています。 ○小野寺委員 白石川では解禁日以降1週間は釣獲は大変良いのですが、梅雨入りして水量が増え るとアユが全くいなくなってしまいます。これは全部冷水病です。不幸な所は解禁前 に冷水病が発生し、全く釣れない状態になります。例え事前に対策をとっても、冷水 病が発生する状況が揃うと発生してしまいます。冷水病の菌は種苗に付いているわけ ではなく河川に残っていると言われていますので、健康な種苗を放流しても罹ってし まいます。冷水病に罹っても感染しない方法を考える必要があるが、今のところ方法 がありません。 ○事務局 アユの来歴カードの効果について御説明いたします。これは平成15年度から実施 しております。放流前に水産試験場等で病気の有無等を調べて、放流する際に病気が ないことを明記して放流する制度です。防疫対策の効果があると記載しておりますが、 これは病気の魚を出さない、種苗生産している場所から出していないという意味で効 果があるという意味です。昨年まで河川で死亡したアユを調べますと人工種苗が多数 でした。明らかに養魚場で病気のアユは河川に放流しても病気だと思います。病気の 魚を除いて、健康な魚だけを放流すれば、人工種苗でもあまり病気が発生しないと考 えております。今年、河川を調査すると天然種苗でも冷水病が発生しています。今年 はここ数十年を見ても特異な年だと思います。今後、原因を調査していきますが、ど のような方法を用いれば人工種苗でも病気が発生しないようになるか検討していきま す。  ○庄子議長  北上産アユを広瀬名取川漁協で放流したが、まだ河川に残っています。今年のよう な異常気象ですと特に人工種苗に対する天然種苗の強さを感じました。私の希望とし まして今度のブロック会議の場で情報交換ということで、異常気象と冷水病の発生に ついて各県がどのように経過をまとめているかを提案したいと思います。具体的な内 容につきましては事務局と内水試で相談していただきたいと思います。 ○星委員 要望事項に検査体制の整備と治療法の確立を加えていただきたいです。中間育成か らの放流魚が一番の原因とされています。もし養殖場で冷水病が発生した場合、最小 限に止める治療法の確立を強く要望したい。 ○小野寺委員  来歴カードが防疫対策として効果があるということに反対しているわけではありま せん。今年実施したアユの来歴カードが今年の天候で評価するのはあまりにも酷なの 理解しております。放流前の段階で、冷水病がないのはとても重要なことです。 ○星委員 中間育成施設に冷水病の菌があるのか、それとも種苗自身が菌を持っているのか明 確なのでしょうか。 ○事務局 種苗は岩手と福島から購入しておりますが、その時点では検査していません。中間 育成の段階で検査しております。今年は来歴カードを作ったということです。 ○三浦委員 来歴カードの段階で冷水病が発生していなくても、川に放流した後、冷水病に罹っ た場合、ここでいう防疫対策の効果があるとは断定出来ないのではないでしょうか。 ○伊藤委員 その他の項目に来歴カードの防疫対策の効果について、皆さんが話し合われた事項 をまとめればいいと思います。 <水産動植物の再生産が可能な環境造りについて> ○三浦委員  設問3の「森林の保全」について、‘牡蠣の森を慕う会’に気仙沼大川漁協から組合 員の10名程度参加しておりますので、事例として入れていただきたいと思います。 ○事務局 了解しました。 ○庄子議長 「外来魚対策について」事務局より説明願います。 ○事務局 前々回の委員会でパブリックコメントの項目をいろいろ御審議いただいき、それを 漁業振興課のHPや県内の釣具店に置いて意見を求めました。6月30日から7月2 5日までの間に716件の御意見をいただきました。ただし、決まりとして1人1件 としており、複数回答は全て無効にするつもりでしたが、最初の意見だけは有効とし て取扱ました。現在は一次集計の段階で数値のとりまとめを行っただけです。次回ま でには詳細の解析や統計学的なまとめを行いたいと思います。 ≪資料3に基づき説明≫ ○小野寺委員 Q14について、その他の回答が多数ありますが、この内容を教えてください。 ○事務局 内容は自由意見と重なるところが多々あります。内容としてはそもそもブラックバ スを処理するとは何事だという意見と質問に「リリース禁止をした場合」とあるが、 それ自体反対なので質問項目自体おかしいという意見が多数ありました。 ※ブラックバスの繁殖阻止を目的とした‘人工産卵床’について内水試が説明。 ○庄子議長  ただいま、事務局から説明のありましたパブリック・コメントの中間発表について 御意見・御質問はございませんか。  なければ、本日予定しておりました議題につきましては全て終了いたしましたが、 その他何か御意見・御質問はございませんか。 ○事務局 特にありません。 ○庄子議長 それでは、以上を持ちまして、本日の委員会を閉会といたします。 《議決(決定)事項》  審議事項 (1)「共同漁業権免許申請者の適格性及び遊漁規則の認可について」 ・原案どおりとする。 協議事項 (1)「平成15年度全国内水面漁場管理委員会連合会東北・北海道           ブロック協議会の協議議題等について」 【アンケート調査票】 <放流種苗に係る防疫対策について> ・要望事項にアユ種苗来歴カードや今年度の異常気象等について 記載することとする。また協議希望議題としても今年度の異常 気象について提案することとする。 (事務局と内水面水産試験場で検討) <水産動植物の再生産が可能な環境造りについて> ・設問3の「森林の保全」について‘牡蠣の森を慕う会’を事例           として報告することとする。 ・その他原案どおりとする。 (2)外来魚対策について ・引き続き協議する。