平 成 1 4 年 度 第 4 回 宮 城 県 内 水 面 漁 場 管 理 委 員 会 議 事 録 委員会の招集 (1)招 集 者  宮城県内水面漁場管理委員会 会長 庄子貞雄 (2)発送年月日 平成15年3月6日(木曜日) 委員会の開催 (1)日   時  平成15年3月19日(水曜日) ○開会  午後2時00分 ○閉会  午後4時00分 (2)場   所  県庁10階 産業経済部会議室 議題 (1)審議事項   @第5種共同漁業権の免許条件に基づく平成14年度増殖実績            及び平成15年度増殖計画について A宮城県内水面漁業調整規則の一部改正について (2)協議事項   @外来魚対策について (3)報告事項 @宮城の渓流座談会について Aその他(漁業権) 出席委員 会  長  庄 子 貞 雄 委 員 三 浦 日出雄 会長代理  藤 尾 芳 久 委 員 大 場 龍 一 委  員  鈴 木 博 昭   委  員  毛 呂 達 夫 委  員  小野寺 秀 也 委 員  星 明 朗 委 員 伊 藤 絹 子      委  員  十二村  實    執行部(事務局)出席者      別紙のとおり 《委員会の概要》 【委員会成立確認】 ○事務局 委員定数10名中,10名出席しているので本日の委員会は,内水面漁場管理委員 会規程第6条第1項の規定により成立しておりますことを御報告致します。 【挨拶】 ○庄子会長 年度末大変お忙しい中、最後の委員会にお集まりいただきありがとうございます。 さて、昨年は秋さけの特採が大変順調で、その後の稚魚の動向が大変興味があると ころでございます。さて、本日はご案内のとおり、審議事項2件、協議事項1件、報 告事項2件となっております。中でも協議事項の外来魚対策については、従来からの 継続的な課題でありまして、去る12月13日の本委員会では、宮城県内での外来魚 に対する委員会指示発動に向けて実行可能な事務局案を準備するということになって おりまして、この委員会で事務局案を中心にご協議願いたいと思います。よろしくお 願いします。 ○村田漁業振興課長  ご多忙中の中、お集まりいただきありがとうございます。早いもので今回、本年最 後の委員会となりました。天然アユの遡上等も気になるところでございます。ところ で、今月16日から京都、滋賀、大阪を会場に「世界水フォーラム」が開催されてお ります。これは飲料水の確保とか水の商業的利用等、世界中のいろんな問題を話し合 っているものであります。幸運にも我が国は水の問題は少ないと思いますが、世界に 目を移すと世界の大河である黄河の水が海まで届かないという問題があります。また ダム建設についても様々な議論がなされているところでございます。これらの問題は 我々が大変関心のある生態系維持にも影響がありますので、他国についても興味を持 って状況を見守っていきたいと思います。本日は審議事項としまして「第5種共同漁 業権の免許条件に基づく平成15年度増殖計画について」と「宮城県漁業調整規則の 一部改正について」を議題としております。特に第5種共同漁業権の免許要件となっ ている増殖行為は、内水面の資源維持及び管理には不可欠なものであります。よろし くご審議願います。また、協議事項といたしまして「外来魚対策について」を議題と しております。全国の状況を見ますと、秋田県では4月からC&R禁止を実施する他、 北海道や長野県でも委員会指示による法規制の検討が行われているようです。委員の 皆様にも前回の委員会に引き続きご意見を賜りたいと思いますので、よろしくお願い します。委員の皆様の貴重なご意見、ご提言を賜りますようお願い致します。 【議長選出】 ○事務局 議長は、内水面漁場管理委員会規程第4条第2項の規定により,会長が務める事となって おります。よろしくお願い致します。 【議事録署名委員】 ○庄子議長  内水面漁場管理委員会規程第12条の委員の指名規定によりまして、議事録署名委員を指 名致します。本日の署名委員は「毛呂委員」と「伊藤委員」のお二人にお願い致します。 【審議事項】 ○庄子議長 「第5種共同漁業権の免許条件に基づく平成14年度増殖実績及び平成15年度増  殖計画について」事務局から説明願います。 ○事務局 宮城県知事より資料のとおり「第5種共同漁業権の免許条件に基づく平成14年度 増殖計画について(諮問)」ということで当委員会に諮問されております。  (知事からの諮問文を朗読説明) 内水面の水産資源は、遊漁者や遊漁者が容易に採捕できるため、その資源は枯渇し やすい特性を持っております。第5種共同漁業権は、このような理由から漁業法第1 27条の規定に基づき、増殖をする場合でなければ免許してはならない事とされてお ります。本県においては、第5種共同漁業権の免許条件に「県の指示する増殖事業を 実施すること」を付けており、漁業権の免許を受けている組合では種苗放流や産卵場 造成などの増殖事業の実施が義務付けられております。このことから、毎年県では各 漁協から次年度の放流計画を調査し、増殖計画を策定しております。この増殖計画は、 組合から提出された増殖計画を基にし、水産資源の状況や財政状況を考慮し策定して おり当委員会の意見を聞き組合に対し増殖の目標となる当計画を示しているものであ ります。  《資料1により平成15年度増殖計画を説明》 先程説明しましたとおり、平成15年度増殖計画は組合の状況を考慮して策定して おります。この計画に対し委員の皆様のご意見をいただければと思います。よろしく お願いします ○庄子議長 ただいまの事務局の説明に対してご意見等がございましたらお伺い致します。 何かございませんか。 ○小野寺委員 本吉町淡水漁協についてですが、平成15年度のアユの放流数は、平成14年度の 実績が当初計画より70kg増の290kgの実績であるから、今年は150kgで 放流するとのことですが、どうしてこのような数字が成り立つのか理解出来ない。 ○事務局 組合の意向としては、今年半値で購入出来たアユの種苗分を、来年度はアユの放流 を減らして他の魚種の放流に回していきたいと考えています。 ○小野寺委員  アユは年魚なので、去年沢山放流したから今年は少なく放流してもいいとは私は思 わない。コイみたいにずっと残るのならその理論でいいと思いますが、私には理解出 来ない。つまり金の使い道を決めているわけではなく、資源を増やすかどうかで考え ていくわけですから。去年金を沢山使ったから、今年は止めるというなら分かるのだ が。基本的な考え方は違うような気がする。 ○星委員 放流を増やした分、産卵が多かったという理由が裏にあり、天然の遡上ふ化率が多 かったからではないのだろうかと思うのだが。 ○小野寺委員 予算を使い切ったというならやむを得ないとは思うのだが。産卵が多いというのは 昇ってこないと分からない。 ○庄子議長 その他、資料1(P1〜P2)を御覧になって何かございませんか。ご意見等がご ざいませんでしたら原案どおりということでよろしいですか。 ○各委員 異議なし。 ○庄子議長 それでは、ただいまの件につきましては「異議なし」ということで原案どおり可決 致します。以上、「第5種共同漁業権の免許条件に基づく平成15年度増殖計画につ いて」本日付で「異議なし」として答申致します。 【審議事項2】 ○庄子議長 「第5種共同漁業権の免許条件に基づく平成14年度増殖実績及び平成15年度増  殖計画について」事務局から説明願います。 ○事務局 宮城県知事より資料のとおり「宮城県内水面漁業調整規則の一部改正について(諮 問)」ということで当委員会に諮問されております。改正の内容は宮城県内水面漁業 調整規則第50条から第52条まで、第54条第2項、第3項及び第60条第1号の 改正でございます。  《資料2により「改正の概要」「改正の理由」「新旧対照表」を説明》 内水面漁業調整規則の改正の概要等は以上でございます。ご審議のほどよろしくお 願いします。 ○庄子議長 ただいまの事務局の説明に対してご意見等がございましたらお伺い致します。何か ございませんか。ご意見等がございませんでしたら原案どおりということでよろしい ですか。 ○各委員 異議なし。 ○庄子議長 それでは、ただいまの件につきましては「異議なし」ということで原案どおり可決 致します。以上、「宮城県内水面漁業調整規則の一部改正について」本日付で「異議 なし」として答申致します。 【協議事項】 ○庄子議長 「外来魚対策について」事務局より説明願います。 ○事務局 《資料3により下記事項について説明》 ・外来魚に対する法規制について全国の動きを紹介(秋田県・長野県・北海道)。 ・外来魚の再放流禁止に係るパブリックコメントについて内容を説明。 ○庄子議長 ただいまの事務局の説明に対してご意見等がございましたらお伺い致します。何か ございませんか。 ○毛呂委員 調査の方法について漁協毎にやるのか、何件位対象にするのかですか。 ○事務局 対象はバス釣りの人達だけでなく、一般の人達も対象に考えております。 ○毛呂委員 一般の人達にはどのような方法で周知するのですか。 ○事務局  宮城県のHP、マスコミ等使って周知を図りたいと思います。様式は釣具店のカウ ンター置いたり、釣り雑誌に掲載したり、内水面漁協に頼んで遊漁券と一緒に配布し たり等考えております。 ○毛呂委員 私は意見が偏らないかなという心配をしている。 ○小野寺委員  多分バス釣りの人々が殺到するが、私はそれでいいと思っている。内容もバス釣り をする人がメインに記入するようになっていますし。他の県も殆どそうですね。バス 釣りをしている人を対象にアンケートしている。 ○小野寺委員・星委員 バス釣りする人としない人の質問を振り分けた方(枝分かれ)がいいと思う。集計 も楽になると思う。 ○星委員 提案なんですが、市町村の協力を要請して公民館等に用紙を置き、そのことを市町 村の公報でPRするといいと思う。 ○小野寺委員 釣具店の前に置くとバス釣り人達が組織的に記入すると思う。方法論を色々考えて もバス釣りの人達は団体で大量に記入するとは思う。でもそれはそれでいいと思う。 意見をバスを釣る人、釣らない人で分ければいい。 ○鈴木委員 私はたまたま釣具店にアンケートお願いしていますが、回答は皆無である。多分こ のままだと回答数は低いと思う。釣り人に「あなたは渓流釣りですか、アユ釣りです か」と聞いた質問でさえ回答が全然帰ってこなかった。 ○小野寺委員 私の方の釣りの団体を通じて配布するのは可能である。 ○鈴木委員 質問は出来るだけ短くする等しないと回答してくれないのではないか。みんな質問 を嫌がるようだ。例えば「あたなは仙台市と名取市、どちらに在住ですか」と質問し たら「なんでそんなこと記入する必要があるのか」と言われた。住所を書けと言った ら絶対書かないと思う。 ○小野寺委員 ウチの方では釣り団体毎にまとめてアンケートを取っているので、ある程度の所ま では可能だと思う。一度4年前にバスに関してアンケートをとっている。 ○事務局 宮城県ではHP等ネットを有効に利用していきたいと思います。但し渓流釣りの年 配の方々のためにも釣具店のルートや新聞等を使い周知を図りたいと思います。事務 局としましても、もう1回位中身を詰めていきたいと思います。内水面漁連からも外 来魚に対する法規制の要望書が提出されてから1年程度でなんらかの結論を出したい と思いますので、そろそろこのパブリックコメント求めることによって、こちらもし っかりとした理論武装して決議したいと思いますのでよろしくお願いします。 ○星委員 質問の中にある「理由を教えてください」という質問よりは、考えられる理由をそ の他を含め5つか6つ選択肢がある方が回答しやすいと思う。ただ合併の時言われた のですが、質問が誘導型であると。本当はそうではないのですが、質問が出来るだけ 誘導型ならないよう平均的に理由付けできるような質問がいいと思う。なかなか何も 書いていない所に理由を記入するのは書きづらいと思います。 ○鈴木委員 質問は出来るだけ少ない方がいいと思う。 ○藤尾委員 この質問は釣りをしている人だけを対象としているのですか。釣りをしない人には 全然関係ない質問だと思うのですが。 ○小野寺委員 私もそう思いますが、それを言うと切りがないと思います。一般の人に自然に対す る認識としての外来魚という聞き方はあると思いますが、それをやると止めどがなく なり、アンケートを作るのは不可能と思う。私自身はバス釣りの人達だけ答えてもい いと思う。重要なのは法規制によって影響の及ぶバス釣りの人達からパブリックコメ ントを求めることだと思う。 ○事務局 今回のアンケートは内水面で釣りを楽しむ方々を対象と考えています。 ○藤尾委員 再放流の意味についてアンケートを記入する人がどのくらい理解しているのか気に なるのですが。我々は委員会等で議論しているからわかりますが。 ○鈴木委員 アンケートの実施はバス釣りのシーズンに合わせて行った方がいいと思う。 ○庄子議長 皆様から沢山のご意見・ご提言をいただきましたので、事務局でアンケートを一度 まとめていただくと。そしてそのアンケートを各委員の方々に送付していただき、試 しに皆様に記入してもらうこととする。そうすればさらに足りない所等が見えてくる と思う(期限付き・全員提出)。 ○小野寺委員 このアンケートでは、バス釣りが何を言い出すか、それが判かればいいと思う(… の理由で反対である等)。あとはそれに対する理論武装をするしかないと思う。 ○毛呂委員 一般的にいって意見を求めるということは、意見の多い方が一般の意見となるのが 普通だと思う。 ○小野寺委員 それに対する唯一の対抗策は、バス以外の人が記入すると。バス釣り100人、あ ゆ釣り10人でも、100:10ではない。実際の鮎釣り人口を掛ければいい。 ○課長 問題は記入する人がどんな立場で記入するかである。単に集めて何対何ではない。 ○星委員 最終目標は委員会指示を出せるか出せないかよりも、私は出して欲しいと思います が、何も意見を求めずに委員会指示を発動したということがないようにすればいいと 思う。 ○小野寺委員 理想的に言えば、アンケートで意見を聞くことにより、バス釣りの人達も納得出来 る方法があるかも知れない。そういう意味でも意見を聞くことは重要である。 ○毛呂委員 オンブズマン的に言うと、どういった結果が出たかは聞かれると思うが、実施する ことは良いことだと思う。 ○三浦委員 一点ご検討していただきたいことがあります。資料(P1)を見ると全国の状況で はパブリックコメントの他に、説明会や公聴会を開いている。我が県としてもパブリ ックコメントの次の段階として、バス釣り人達を対象とした説明会や公聴会の開催も 視野にいれる必要があると思う。その話し合いの中、十分議論した上で、何が一番望 ましいのかを判断するのが、委員会の最終的義務だと思う。 ○庄子議長 パブリックコメントを集約した後、説明会や公聴会の開催が必要であるということ ですが、事務局としてはいかがお考えですか。 ○事務局 パブリックコメントで一般の方々から意見を求めていますので、説明会や公聴会が 特に必要かなと思いまだ考えていませんでしたが、ディスカッションが必要というこ とになれば説明会等を開催する必要があると思います。 ○伊藤委員 パブリックコメントの前文の説明文についてですが、「外来魚が以前生息域を拡大 し、生態系・漁業等に対して深刻な影響を及ぼしている」とありますが、もう少し具 体的な事例を示した方がアンケートを答える上でも考えやすいと思う。 ○小野寺委員 伊豆沼、長沼、内沼等については被害状況について重要な結果がありますが、ただ 河川は常に流れているので難しいと思う。公聴会をやるのであれば、バス釣りの人達 だけでなく、生物学者や生態学者等全て対象にしないとバランスが取れないと思う。  バス釣りの人達だけから意見を聞くとなると何にもならない。バスに関しては漁業 被害だけでなく、生態系の問題等色々ある。施策を決めるのであればそのような面も 必要だと思う。 ○事務局 文献によりますと、バス1kg増えるのにエサが10kg必要である。さらに消化 が悪いアメリカザリガニ等も考慮すると、この割合が1:20ということも考えられ る。この話しは説明資料に入れたいと思います。 ○内水試 バスの稚魚は20mm位まではミジンコを食べている。それ以上になりますとエサ さえあれば目の前をものを何でも食べている。先程バスの腹からは魚を見ないとの話 しでしたが、私たちの調査では全く食べていないか、魚の多い時期には魚を、かげろ うが大発生した時期ですとかげろうを沢山食べているということはありますが、魚が いればそれ食べているのは間違いない事実だと思う。 ○庄子議長 その他、御意見・御質問はございませんか。外来魚対策につきましては、引き続き 協議して参ります。 【報告事項】 ○庄子議長 「宮城の渓流座談会について」事務局からご報告願います。 ○事務局  《別紙資料4により説明(宮城の渓流の理想像について)》 釣り人から特に要望の多かった「県内共通遊漁券の導入」と「釣り人と漁協や行政 との交流の場の設定」を今後の委員会で協議して欲しい旨説明。 ○三浦委員(当日出席) バス釣りの人達とも話しをする機会があったのですが、バス釣りの人達も他の釣り への弊害等もまじめに考えているので、限られた部分で構わないので釣りをする場所 を設定してもらえないか等の提言があった。またなるべく釣り人と行政や漁協との間 で話し合う場を設定して欲しいとの要望もありました。漁協の理事をやっていた時代 はバスを目の敵にしていましたが、これまで勉強していくと完全駆除も難しいという ことも学んでまいりました。そのためバスについて真面目に考えている人と接触を持 って何かお互い納得できるものができないかなと思う。そうしなければ仮に規制をし ても反動がでる心配がある。あまりバス釣りの人達を目の敵にしないで相手の懐に入 って話しを聞きながら進めていくことも大事だと思う。 ○庄子議長   次の報告に移りたいと思います。 「その他(漁業権)」について事務局よりご報告願います。 ○事務局 《資料5により今後のスケジュール、今回の切替に伴う漁業権区域や漁業権魚種の 変更点について説明》 ○庄子議長 ただいまの報告に対しご質問がありましたらお伺い致します。なければ報告事項に つきましてはこれまでと致します ○庄子議長 本日予定しておりました、議題につきましては全て終了いたしましたが、その他と して何かありましたらお伺いします。 なければこれで閉会としたいと思います。 《議決(決定)事項》 (1)審議事項 「第5種共同漁業権の免許条件に基づく平成14年度増殖実績及び          及び平成15年度増殖計画について」 ・諮問原案のとおり異議のない旨、答申することに可決決定。 (2)審議事項 「宮城県内水面漁業調整規則の一部改正について」   ・諮問原案のとおり異議のない旨、答申することに可決決定。 (3)協議事項 「外来魚対策について」 ・次回継続協議することとした。