| 2004.8.29 |
自然保護協会提出のパブコメはリリ禁を求める内容
財団法人日本自然保護協会は、特定外来生物被害防止基本方針案パブリックコメントで提出した意見書の中で、キャッチアンドリリース禁止を求める意見を盛り込んだ。
意見書には、「捕獲直後に放つ等の行為を除外することで、例えばブラックバスを対象と考えた場合、各自治体でキャッチアンドリリースを禁止した条例や取り組みがあるなかで、矛盾と混乱が各地域で生じ、キャッチアンドリリースを助長することが予想される。よって、この一文は削除すべきである」と記述された。
「国内外来種の今後の対応を明確に!」 特定外来種法基本方針案に意見を提出(日本自然保護協会)
http://www.nacsj.or.jp/old_database/gairaishu/gairaishu-040807-iken.html
ゼゼラ「法律9条は、『飼養等、輸入又は譲渡し等に係る特定外来生物は、...放ち、植え、又はまいてはならない』と書いているわけですが、ここで単に『特定外来生物は、』とせずに、『飼養等、輸入又は譲渡し等に係る特定外来生物』としているのは、捕獲直後に放つ行為を除外する意味があるみたいです。捕獲直後の場合、『特定外来生物』ではあっても、『飼養等、輸入又は譲渡し等に係る特定外来生物』にはならないと。それで、基本方針案のあの部分は『法律の解釈』という話が出てくると。なので、基本方針で左右できる問題ではないはずです」
バス釣り関連雑誌10月号
スポーツ&フィッシングニュース
[特集「芦ノ湖に学ぶ」バスの聖地のトップウォーターフェスティバル 〜はじめに本誌編集長からのメッセージ〜](萱間修)
[バス問題を考える(新) 第3回“外来魚の影響”の作られた一面](真嶋茂)
ルアーマガジン
[緊急特集 今僕らができること] 特定外来生物被害防止法について、奥村和正、加藤誠司、村田基、本山博之、アイアン横山、福原毅、高宮俊諦の各氏へのインタビュー。
Basser
[月刊ゼゼラ新聞]
[日釣振フラッシュ 「特定外来生物被害防止法・基本方針案」に対する日釣振のスタンス。]
[国会議員が河口湖でバスフィッシングを体験。]
ゼゼラ「真嶋さんの書いてる『増肉係数』の話ですが、あれだけだとわかりにくいと思うので補足しておきます......
「乙20号証の1」と「乙20号証の2」というのは、どちらもリリ禁訴訟で被告(滋賀県)が出してきた証拠で、「バスが1キロ成長するのにはエサを10キロ必要とする」という定番話の根拠が示されています。(そもそも増肉係数でバスの影響が語れるのかという論点もあるのですが、とりあえずそれは別の話です)
それぞれの内容は、「乙20号証の1」は10年以上前に滋賀県水産試験場がまとめた研究報告の一部で、「乙20号証の2」はそのデータからどのようにして「10キロ」(増肉係数10)という数値を求めたかが記されています。
一見するともっともな内容なのですが、「乙20号証の1」が「研究報告の一部」であるというところが1つ目のポイントで、省略されている(証拠として提出しなかった)ところには、増肉係数は平均で4.3と書いてあるのです。同じデータなのに、4.3と解釈されていたものが、突如10になってしまったわけです。
2つ目のポイントは、10の方をどうやって求めたか。こちらは、1つ目のポイントのように、単に省略されていたということではないのでやや難解ですが、「乙20号証の1」と「乙20号証の2」をよく読み込めばわかります。要するに、同じに扱えないデータを同じに扱って、近似曲線を動かして、意図的かどうかはともかくとして、結果的に数値を過大にしています。
......数値の根拠を調べるのが好きな僕も、「増肉係数10」はまともだと思ってノーマークだったのですが、この資料が手元に回ってきたときはさすがにショックと言うか何と言うか。これを議会答弁しちゃったのはまずいよね。個人的には、これがわかっただけで裁判やった価値があるのではないかと思うくらいです」
【補足】ここでの増肉係数は、琵琶湖のバスが食べた在来魚の量を推測するために用いられている増肉係数のことであり、養殖などをする場合も含めた一般的な意味での増肉係数ではありません。それを前提としての議論であるため、琵琶湖のバスには使えなくても、一般的な増肉係数としては使うことができる場合もあり得ます。つまり、[増肉係数の算出―(1)→18度で10―(2)→琵琶湖の年間平均として利用
]という流れのときに、(1)で17度以下を棄却するという話ではなく、[増肉係数の算出←(2)―18度で10←(1)―琵琶湖の年間平均として利用]という流れで(2)がおかしいということです。
乙20号証の1 表紙(略)|79頁|80頁 (省略部分)81頁 (滋賀県水産試験場研究報告40、平成元年7月)
乙20号証の2
(乙20号証の1と2の解説)
| 2004.8.26 |
週刊新潮「『秋篠宮さま』も巻き込まれた『麻生太郎』の奇怪な『ブラックバス駆除反対』運動」
週刊新潮9月2日号。144-145ページ。
だいたいこんな記事です
8月初めに山梨で開かれた高校生のボーイスカウト全国大会で、秋篠宮様がバス釣りを体験することになっていたが、直前キャンセル。魚類学会にも加入していて、魚類学会の方針に配慮したことが理由。瀬能宏氏のコメントや深泥池(記事中では「深沼池」になってるけど)と伊豆沼の事例の紹介。被害にあった在来種はワカサギ、アユ、タナゴ(タナゴはともかくとして、最初の2つはどうなのか?)。特定外来生物にバスを指定するかどうかという話になり、ここから政界を巻き込んだ論争に発展したと(既に前々からそうなってる気がするけど)。日釣振が議員へのロビー活動を展開しているという秋月岩魚氏のコメント。
で、桜井新氏のコメントがある意味ハイライト。「ここまでブラックバスの生息地が拡大してしまったのは、バス釣り関係者らによる違法な密放流が原因です。密放流するためのバスの養殖場まであることが我々の調査でわかっている。そういう違法なことをやっている連中に、情けないことに国会議員までがくっついて、バス擁護を言うこと自体が問題」(わかってるんなら、早く告発でもしたほうが...)。
麻生太郎事務所はノーコメントで、最後に高宮俊諦氏のコメント。
中環審・外来生物対策小委員会 9月1日に開催
中環審・外来生物対策小委員会の会合が9月1日に行われ、パブリックコメントを受けての特定外来生物被害防止基本方針案の検討が行われる予定。
中央環境審議会野生生物部会外来生物対策小委員会の開催について
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=5204
ゼゼラ「細谷和海氏が『パブリックコメントというのは意見の数ではなく内容を検討するものだということを確認したい』とか言いそう」
理容生活衛生同業組合青年部が外来魚駆除釣り大会
23日付京都新聞ネット版によると、滋賀県内の理容師らでつくる県理容生活衛生同業組合の青年部が23日、草津市下物町の琵琶湖岸で外来魚駆除釣り大会を開いた。
組合員と家族ら124人が参加。30キロ近い釣果。
水環境の意識向上へ外来魚駆除 草津で理容同業組合が釣り大会(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004082300210&genre=H1&area=S10
| 2004.8.21 |
フライの雑誌初秋号(8月20日発売)
「釣り場時評42 三十五年で変わった情況、変わらない覚悟 ―新しい本をつくり出します」(水口憲哉) 水口憲哉全集(?)みたいのをつくるらしい
「某県水産課担当者からの提案 ―現行制度のウルトラCで、釣り人のための釣り場を作る」(森川和人)
「霞ヶ関発 「川と湖の釣りを考える連続勉強会」ではこんなことが話されている 2」
「フィールド通信 犬を散歩させると懲役? ―新聞記事の意味不明」
フライの雑誌 http://www.furainozasshi.com/
| 2004.8.17 |
FB'sが送付意見集掲載 特定外来生物被害防止基本方針案パブコメ
FB's Societyホームページに、特定外来生物被害防止基本方針案パブリックコメントで送付された意見集が掲載された。
特定外来生物被害防止基本方針案パブリックコメントで送付された意見(FB's Society)
http://www.fbs-society.org/pubcomme0408top.html
ゼゼラ「読んでみたけど、結構良い感じの意見。こうやって公開すると、パブコメをまとめる側も整理集約をきちんとしないといけなくなるだろうし」
カワウ「googleで検索すると、『パブコメ送った&送ろう』がバス関連で相当数あるから、かなりの数になってるんだろうなぁ」
| 2004.8.15 |
7月の釣り人向け外来魚回収施設利用状況 昨年同期を下回る
滋賀県自然環境保全課琵琶湖レジャー対策室は6日、7月の釣り人向け外来魚回収施設利用状況を発表。外来魚回収ボックス(設置数38)は643.2kg(4月からの累計5030.7kg)、外来魚回収いけす(設置数20)は137.5kg(4月からの累計530.5kg)、合計で780.7kg(4月からの累計5561.2kg)。回収重量の約2/5がブラックバス。
昨年度比は、4月は1.80倍、5月は1.67倍、6月は1.33倍と徐々に低下してきたが、7月は0.87倍と昨年同期を下回った。
外来魚回収施設(回収ボックス・回収いけす)の利用状況について(自然環境保全課)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2004/8/6/0806dg0001.pdf
ノーリリースありがとう券引き換え状況 昨年同期を大きく上回る
滋賀県琵琶湖レジャー対策室は6日、7月3日(土)から8月1日(日)までの30日間のノーリリースありがとう券引き換え状況を発表した。引換枚数は23,589枚(外来魚11.8トン相当)で、昨年同期の14,609枚を大きく上回った。昨年は設置されていなかった大津市なぎさ公園の特設引換場所(2カ所)でも引き換えが10,365枚と最も多くを占めている。
ノーリリースありがとう券の引き換え状況について(自然環境保全課)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2004/8/6/0806dg0002.pdf
堅田の琵琶湖で南米原産アストロ捕獲
13日付京都新聞ネット版によると、滋賀県水産試験場は13日、大津市本堅田の琵琶湖で、南米原産の外来魚アストロが捕獲されたと発表。1994年以降で3匹目。
全長17.2センチ、重さ108.1グラム。11日に中学生が釣り上げ、近くのノーリリースありがとう券の交換所に持ち込まれた。
外来魚アストロを捕獲 大津市本堅田の琵琶湖岸付近(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004081300139&genre=H1&area=S10
| 2004.8.13 |
「特定」にオオクチ、コクチ、ギル、ブラウン、ブルック 魚類学会が提案
日本魚類学会は8月1日付で、特定外来生物・未判定外来生物に選定すべき外来生物を列挙した意見書を環境大臣宛に提出した。特定外来生物に選定すべき外来生物として、チャネルキャットフィッシュ、ブラウントラウト、カワマス、ブルーギル、オオクチバス、コクチバス、カワスズメの7種、未判定外来生物に選定すべき外来生物として、ガー科、タナゴ亜科、スズキ属、サンフィッシュ科、タイワンドジョウ科など13カテゴリを示している。
また同日、日本魚類学会、日本鞘翅学会、日本蜻蛉学会、日本昆虫分類学会が連名で、オオクチバス、コクチバス、ブルーギルの特定外来生物指定、その他のサンフィッシュ科魚類の未判定外来生物指定を求める要望書を環境大臣宛に提出した。
「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に関する意見および特定外来生物・未判定外来生物に選定すべき魚類の提案(日本魚類学会)
http://www.fish-isj.jp/info/040810b.html
特定外来生物の指定に係るサンフィッシュ科魚類の取り扱いに関する要望書(日本魚類学会)
http://www.fish-isj.jp/info/040810a.html
カワウ「ブラウントラウトは、北海道だけなら特定外来生物に相当する扱いもあり得るかもしれないけど、本州だと何十年の単位で漁業権魚種として利用してきているわけで、違和感が強いよねぇ」
ゼゼラ「やっぱり全国一律という制度の枠組みが問題。もう直すのは難しいけど。特定外来生物かそうでないかという2択しかないから、どっちを選択するにしても無理が出てくる」
| 2004.8.10 |
パブコメのパブコメやってます
パブリックコメント制度をどうするのが良いかというパブリックコメントを総務省で行っています。バス釣り関係者というのは、ある意味、一番パブコメに縁がある一般市民なので、琵琶湖リリ禁の時のことも含め、意見のある人は送ってみてください。締め切りは8月23日18時。論点出し形式なので、長い案文を読み込む必要はありません。
行政立法手続に関する意見募集(総務省)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/040723_1.html
バス釣り関係雑誌9月号
スポーツ&フィッシングニュース
[主張 「環境省にパブリックコメントを送ろう」](萱間修) 特定外来生物被害防止基本方針パブコメの概要、解説、案文全文。
[バス問題を考える(新) 第2回「ブラックバスの常識をもう一度検証する」](真嶋茂)
Basser
[月刊 ゼゼラ新聞](青柳純)
ルアーマガジン
[日本からバス排除か!? 環境省が「特定外来生物被害防止基本方針(案)」についてパブリックコメントを募集中!!]
ゼゼラ「ゼゼラ新聞まとめるのに、9月号はネタ少ないと思いつつまとめたのですが、次の10月号は一転してネタ多すぎで、こればかりは融通が利かないなぁ」
| 2004.8.9 |
バスと関係ないけど
美浜原発3号機って授業で見学に行ってタービン建屋に入ったことあるなぁ。
| 2004.8.8 |
環境省のFAX不調で締切延長 特定外来生物基本方針案パブコメ
爆釣ch、FB's掲示板によると、特定外来生物被害防止基本方針案パブコメ最終日の7日、環境省のFAXの調子が悪く受信できない状態となったため、9日17時まで受付が延長された。
パブコメ延長(爆釣ch)
http://www.bakucho.co.jp/gairai/gairaifax.html
こんなの送ってみました 特定外来生物被害防止基本方針パブコメ
こんなの送ってみました>特定外来生物被害防止基本方針パブコメ
ゼゼラ「WWFと目の付け所が同じ意見が結構あったりして、読み込めば行き着く先は似たようなものになるんだなぁと思った」
カワウ「重複が目立つ説明責任系の意見は否定しにくいから、おそらく採用せざるを得ないでしょう」
ゼゼラ「あと、学識経験者などからの意見聴取のところも、対象を広げる方向で変わりそうな予感。被害判定のところも、少なくとも修文はするだろうね。特に『固有の生態系』という表現は」
カワウ「何だかんだで、制度論的なマニアックなところでは、結構見どころ多そうだね」
ペット大好き板vsバス釣り板
2chペット大好き板を見てみたら、
>バサーのテンプレはほとんど外国産種は完全輸入禁止しろって主張・・・
>定着してしまった外来種の駆除に反対という立場が同じってことで
>輸入禁止を主張してる愛護団体にリンクしてるとこもある・・・
>いいかげんにしてくれ・・・orz
という書き込みがあったりして、立場の違いって興味深い。整理すると、
| 既に生息している移入種 | 新たな生物の持ち込み | |
| 一部動物愛護団体 | ○(追認) | ×(絶対否定) |
| バス釣り関係者 | ○(趣味の存続に関わる) | ―(関係が薄い) |
| 移入種飼育愛好者 | ―(関係が薄い) | ○(趣味の存続に関わる) |
...こんな感じになるはずです。
「もりやま・びわ湖・ブルーギル撲滅釣り大会」 200人で130キロ駆除
8日付京都新聞ネット版によると、守山市、守山漁協、ホテルなど12団体で構成する守山湖岸振興会が7日、「もりやま・びわ湖・ブルーギル撲滅釣り大会」を開き、約200人の親子連れらが計130キロのブルーギルを駆除した。
ブルーギル130キロを釣る 守山で撲滅大会(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004080800043&genre=H1&area=S10
「外来魚は必ず持ち帰って」と訴える 子ども環境交流事業で知事
7日付Yahoo!ニュース毎日新聞によると、「3県子ども環境交流事業」(滋賀県、山梨県、静岡県、滋賀県教育委員会、毎日新聞社主催)に参加している子どもたち60人が7日、滋賀県の学習船「うみのこ」内で、小池百合子環境相、国松善次滋賀県知事らとの「湖(うみ)の子環境会議」に参加。大津市立逢坂小6年生が「琵琶湖の魚がブルーギルなどの外来魚に食べられている。私たちにできることは」と質問すると、国松知事は「釣った外来魚は必ず持ち帰ってください」と訴えた。
<子ども環境会議>60人が参加、小池環境相に質問 滋賀(Yahoo!ニュース毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040807-00000090-mai-soci
| 2004.8.7 |
WWFジャパンがパブコメ内容公表 特定外来生物基本方針案
WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)は、4日付で提出した特定外来生物被害防止法基本方針案パブリックコメントへの意見をホームページに掲載した。
外来生物の被害判定に関しては、案文で「在来生物の種の存続又は我が国固有の生態系に関し、回復困難な被害を及ぼし、又は及ぼすおそれがある外来生物を選定する」となっているものから「我が国固有の生態系」と「回復困難な被害」を削除すべきとした。対象範囲が狭くなる恐れがあることが理由。同様に、農林水産業への被害に関しても、「農林水産業に重大な被害を及ぼし」の「重大な」を削除すべきとした。
特定外来生物選定に際する社会的・経済的影響への考慮に関しては、合意形成の上で必要とした上で、なぜ選定されたか、されなかったか、その理由を明記して政府の説明責任を果たすべきとしている。また、学識経験者からの意見聴取に関しては、「選定の際の考慮事項として社会的・経済的影響も考慮するのであれば、学識経験者の中に社会・経済学的な側面から意見を言える専門家を加えるべき」とした。
特定外来生物選定に際するパブリックコメントについては、「東京における説明会で『滋賀県の条例作成に関して、20万件の反対意見があったが条例が制定された』ことが指摘されたがパブリック・コメントと請願署名が混同されている。提出された意見内容が妥当であるか判断すべきである」として、件数ではなく内容で判断するよう求めた。
指定以前から飼育していた特定外来生物の扱いについては、強固な檻を用意して飼養することができるとは思えないため適用除外とすべきではないとして、「むしろ国が一時的に回収できる体制を用意すべきである」とした。
特定外来生物被害防止基本方針(案)に対する意見(WWFジャパン)
http://www.wwf.or.jp/lib/press/p2004/p04080401.htm
| 2004.8.6 |
全内漁連も数で対抗 傘下の漁連にパブコメ提出呼びかけ
特定外来生物被害防止基本方針案のパブリックコメントで、駆除派の全国内水面漁業協同組合連合会(全内漁連)が、ブラックバス・ブルーギルを特定外来生物に指定することを求める意見を送付するよう求める文書を傘下の都府県漁連に送付していたことがわかった。
文書は7月16日付、代表理事会長・桜井新の名義で、各都府県会長宛に送付された。文書では、バス容認派のコメントが圧倒的に多いという事態になれば反撃の材料を与える結果になりかねないとして、ブラックバス・ブルーギルが特定外来生物に指定されることを前提として基本方針を策定してほしい旨の意見を送るよう広く呼びかけることを求めている。また、呼びかけの対象は、漁協関係者だけでなく、一般遊漁者も対象としている。
| 2004.8.4 |
オオクチバスは特定外来生物 環境省が2月に想定リスト作成
オオクチバスを特定外来生物とする特定外来生物想定リストを環境省が作成していたことがわかった。リストが作成されたのは今年2月。内閣法制局に対する説明のためにまとめられた特定外来生物被害防止法案の逐条解説形式の資料(約140ページ)に含まれている。
資料では、特定外来生物に指定する種の数を約200種と想定。そのうち魚類は約20種とされ、オオクチバス、コクチバス、ブルーギル、カダヤシ、カワマス、ピラニアが例示されている。この他、ミシシッピアカミミガメ、オオヒキガエル、スマトラヒラタクワガタ、アフリカマイマイ、スクミリンゴガイ、セイタカアワダチソウ、コカナダモ、オオカナダモ、ホテイアオイなどが示されている。
環境省野生生物課に確認したところ、この想定リストは、2月時点で内閣法制局へ説明するためのイメージとしてまとめられたもので、これから行われる特定外来生物選定に反映されるものではないという趣旨の説明だった。
とは言え、想定していない生物種名を記した資料を内閣法制局に示すとは考えにくく、想定したことの記憶が頭の中から消えるわけではないので、追加や削除はあり得るにせよ、特定外来生物選定の1つの基準になっていると考えられる。
このリストは2月当時、他省庁へも示されていない。例えば2月19日付の国土交通省宛回答文書では、「現在、環境省において独自に防除を実施しているジャワマングースについては特定外来生物に指定したいと考えておりますが、それ以外の生物については、特定外来生物として指定を想定しているものはございません」との回答がなされていた。
特定外来生物想定リストの概要
[哺乳類] 約50種 タイワンザル、ジャワマングース、タイワンリス、アライグマ(農)、ヌートリア(農)、ムース(危)等
[鳥類] 数種 ソウシチョウ、インドクジャク等
[爬虫類] 約50種 ミシシッピアカミミガメ、グリーンアノール、ミナミオオガシラ、カミツキガメ(危)、キングコブラ(危)等
[両生類] 約10種 オオヒキガエル、ヤドクガエル(危)等
[魚類] 約20種 オオクチバス、コクチバス、ブルーギル、カダヤシ、カワマス(農)、ピラニア(危)等
[昆虫類] 約20種 スマトラヒラタクワガタ、セイヨウオオマルハナバチ等
[その他動物] 約30種 アフリカマイマイ(農)、スクミリンゴガイ(農)、セアカゴケグモ(危)、イエローファットテールスコーピオン(危)等
[維管束植物] 約20種 オオブタクサ、セイダカアワダチソウ、コカナダモ、オオカナダモ、ホテイアオイ(農)等
[その他植物] 数種 イチイヅタ(農)等
[動植物以外] 当初、指定の予定はない
【総計】 約200種
※(農)は農林水産業へ被害を及ぼすおそれのある生物の例、(危)は人の生命又は身体へ被害を及ぼすおそれのある生物の例
【リスト画像】特定外来生物として当初指定を想定している種の具体例(2004年2月環境省作成)
ゼゼラ「例の『特定外来生物を捕獲したその場で放つ』の話でネタがないかと思って網をかけたら、予想外にこんなリストがかかってきてしまいました」
カワウ「カワマスってブルックトラウトだから、駆除派・全国内水面漁業協同組合連合会が日光で直接事業としてやっている湯の湖・湯川を直撃じゃないですか。全内漁連のブルックトラウトをオオクチバスの道連れって、いやー、環境省はセンスあるよ!?」
ゼゼラ「でもカワマスが(農)になってるのが謎で、生物多様性への影響と言うのならわかるけど、それこそ湯の湖・湯川みたいに逆に売りになっているような。あくまでも想定リストで、細かい検討をしているわけではなさそうだから、そのあたりは割り引いて受け止めたほうが良さそう」
カワウ「とりあえずこれで注目は、オオクチバスvsカワマスだね。日釣振vs全内漁連。『事実は小説よりも奇なり』だ」
明治元年規定発動? 特定外来生物想定リストのソウシチョウ
特定外来生物想定リストに例示されているソウシチョウ。中国原産の鳥で、日本国内で飼われていたものが逃げ出して野鳥化している。ところがこの鳥、琵琶湖博物館ホームページの解説では、「日本でも江戸時代から飼育の記録がある」と記載されている。特定外来生物被害防止法に基づく基本方針では、概ね明治元年以降に導入された外来生物を対象とすることが明記される見込みで、この「明治元年規定」がソウシチョウで発動される可能性がある。
琵琶湖博物館外来生物図鑑:ソウシチョウ
http://www.lbm.go.jp/emuseum/zukan/gairai/data/soushichou.html
ゼゼラ「明治元年規定ってあまり合理的じゃないような気がする。ソウシチョウがどうかはともかくとして、明治元年以前でも問題とすべきケースはありうるだろうし、逆にオオカナダモとかは、明治元年以降でも今さらという感じが強い」
| 2004.8.1 |
奄美大島のマングース駆除が目標達成不可能に 地元自治体は離脱
7月24日付南日本新聞朝刊は、奄美大島で環境省が行っている移入種・マングース駆除が目標達成不可能な状況になっているとする記事(*)を掲載した。それによると、2000年のスタート当初には「5年で撲滅」としていたものの、当初5千から1万頭(推定)だったものが2千から3千頭(推定)になったところで均衡状態に。1頭5千円の報奨金方式で駆除が行われているため、農耕地などの捕獲しやすい場所にワナが集中していることなどが背景として示されている。従事者を雇って山間部中心にワナを仕掛ける制度も始めたものの、人数は3人が限界。一方、ピーク時に1200万円を超えた農作物被害は、03年度には106万円と減少したため、地元の県、市、村は03年度に報奨金支給を打ち切り。駆除は環境省単独で行う状態になっているという。
(*)「企画[ふるさとリポート]大島支社/捕獲数伸び悩むマングース駆除事業、「5年で撲滅」不可能に=固有種絶滅の危険性も」(三宅太郎記者)
ゼゼラ「地元自治体の報奨金打ち切りというのは、環境省は自然保護、地元自治体は農業被害という違う観点からやっていたという。離島の自治体の財政状態なんて推して知るべしだから、自然保護にそんなに予算は出ないと」
カワウ「奄美大島のマングースの場合は、物理的な限界と言うよりも、費用的な制約が大きそうだから、費用的な制約がもしなくなったらどうなるかというのは要注目」