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2004.2.27

宮城県にも「バスターズ」誕生 伊豆沼のバス駆除

27日付Yahoo!ニュース毎日新聞によると、宮城県内の淡水魚研究者らで組織する「伊豆沼・内沼ゼニタナゴ復元会議」が今春実施予定の「バスの人工産卵床作戦」で、人工産卵床をつくるボランティア「バス・バスターズ(バス退治人)」を100人前後募集している。琵琶湖の「外来魚バスターズ」を意識したネーミングかどうかは不明。

ブラックバスを一網打尽に…伊豆沼・内沼で人工産卵床作戦 「退治人」募集 /宮城(Yahoo!ニュース毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040227-00000003-mai-l04

2004.2.25

懐かしの皇居お濠の外来魚駆除 ひっそり継続中

 「皇居外苑濠移入種駆除等対策検討会(第2回)」なるものが24日に開かれたので聞きに行ってみました。

 委員になっているのは、大島康行(自然環境研究センター理事)、河野博(東京海洋大助教授)、多紀保彦(自然環境研究センター理事長)、細谷和海(近畿大教授)、三島次郎(桜美林大名誉教授)、渡辺泰徳(東京都立大教授)の各氏。事務局が実施報告と今後の計画を説明し、委員が意見を出すというスタイル。委員と事務局以外でいたのは僕だけ。1年前の牛ヶ淵での大騒ぎはどこへやら。

 いざ水を抜いてみたら、オオクチバスとブルーギルは少数で、一気に盛り下がったあの駆除騒動。オオクチバス・ブルーギルの駆除は水抜き以前から行われており、水抜きにはすでに減っていたというのが事務局の説明。オオクチバス・ブルーギルが少数だったという受け止められ方は不本意らしい。水抜き以前の駆除で、オオクチバスは水抜き時の駆除の重量で1.5倍、個体数で9倍をすでに駆除。同様にブルーギルは、重量で5倍、個体数で19倍を既に駆除していたという。

 ただし、個体数に大きな違いが出ているのは、水抜き前の駆除が行われたのが5〜11月で、当歳魚が大量に含まれていることが影響している。水抜き前と水抜き時を合計した推定駆除重量は、ブルーギルが約43キロ、オオクチバスが約70キロ。水抜きで捕獲された魚類・甲殻類の推定総重量は約810キロなので、それでも多いとは言い難い。

 そこでお約束。コイやソウギョなどの大型魚を除外して、水抜き時に捕獲した魚類・甲殻類の重量比を計算。するとようやくオオクチバスが27%になるのだとか。ちょっと苦しい説明な気がしなくもない。

 ともあれ駆除は一応成功。その後のモニタリングでは、これまでに捕獲されたブルーギルは1尾、オオクチバスはゼロ。フナの幼魚が群泳する様子が確認されたという。

 ところが現在の牛ヶ淵は石垣補修のため再び水抜き中。残った水たまりには鳥が寄ってきて魚が食べられているらしい。来年度は浚渫もするのだとか。管理に理念が感じられないが、もともと人工のプールだからどうでもよいのかも。さながら生態学の野外実験場。下流の他の濠は水抜きが困難で、漁具による駆除のみ。このままダラダラ終了の予感。

2004.2.24

「国民生活の安定向上に資すること」が目的 移入種対策法政府案

 移入種対策法の政府案要綱(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律案要綱)が出回っており、この中で、法律の最終的な目的が「国民生活の安定向上に資すること」とされている。昨年提出された民主党案が「良好な環境の保全に寄与すること」を目的としていたのと対照的で、規制対象を限定する効果を持つ文言として機能することになるとみられる。

 政府案要綱は、法律の目的を「特定外来生物による生態系等に係る被害を防止し、もって生物の多様性の確保、人の生命及び身体の保護並びに農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安定向上に資することを目的とする」としている。民主党案では、「国内における生物の多様性の確保を図り、もって良好な環境の保全に寄与することを目的とする」としていた。

特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律案要綱(政府案)(日本熊森協会
http://hb6.seikyou.ne.jp/home/kumamori/gai-hou-you.htm
外来生物種規制法(案)(民主党案)(谷ひろゆきのホームページ
http://www.tani-hiroyuki.com/pdf/gairaihoan031002.pdf

ノーリリースありがとう券 引き換え額を半額に変更

23日付京都新聞ネット版によると、来年度のノーリリースありがとう券は、引き換え額を1キロあたり100円とする予定で、今年度の1キロあたり200円の半額となる。今年度は2カ月で予定枚数に到達したが、来年度は4カ月を期間に予定している。県琵琶湖レジャー対策室は、「期間延長の要望が多く、限られた予算の中で実効性のある方法にした」と説明しているという。

外来魚の引き替え額が半減へ 「ノーリリースありがとう券」(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2004feb/23/W20040223MWC3S000000060.html

ゼゼラ「キロ100円にまでしてしまうと、引き換えに行く手間の方が大きくなりそうな気も。使える場所も限られてるし」
カワウ「平和堂のHOPカードのシステムに乗ってしまうってのはどうですかね。滋賀県民なら誰でも持ってるだろうから。あれで100ポイントだと、100円より得した感じがするかも」
(注 平和堂→滋賀県最大手のスーパー。あまりの高シェアのため、倒産すると滋賀県内の食料供給が滞り、滋賀県が飢饉に。 HOPカード→100円で1ポイント、袋持参で5ポイント。1000ポイント貯まると現金1000円と交換)

2004.2.22

シーズン真っ盛りの彦根旧港湾 リリースが常識

下水処理場処理水の放流により冬はブラックバスの釣り堀状態になることで有名な彦根旧港湾を見学してきました。この時期の彦根旧港湾だけあって、それなりに釣れてましたが、リリースする人の割合は少なくとも9割以上。衆人環視の彦根旧港湾であの状況ですから、他は推して知るべし。

外来魚回収施設使用状況(1月27日〜2月16日)

1月27日〜2月2日 回収量(単週) 回収量(累計) 目標達成率 前週比
外来魚回収ボックス(設置数33)  88.7kg 7248.4kg 0.859 -0.020
外来魚回収いけす(設置数14) 5.0kg 1422.0kg
バスターズ 40.9kg 2569.3kg 1.018 -0.007
回収ボックス・いけすの魚種:4/5がブラックバス。
 
2月3日〜2月9日 回収量(単週) 回収量(累計) 目標達成率 前週比
外来魚回収ボックス(設置数33)  88.7kg 7261.7kg 0.841 -0.017
外来魚回収いけす(設置数14) 3.4kg 1425.4kg
バスターズ 23.3kg 2592.6kg 1.004 -0.014
回収ボックス・いけすの魚種:ほとんどがブラックバス。
 
2月10日〜2月16日 回収量(単週) 回収量(累計) 目標達成率 前週比
外来魚回収ボックス(設置数33)  35.9kg 7297.6kg 0.827 -0.014
外来魚回収いけす(設置数14) 8.7kg 1434.1kg
バスターズ 36.9kg 2639.7kg 1.000 -0.004
回収ボックス・いけすの魚種:4/5がブラックバス。
 

外来魚回収施設(回収ボックス・回収いけす)の利用状況について(自然保護課)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2004/2/6/0206dg0001.pdf
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2004/2/13/0213dg0001.pdf
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2004/2/20/0220dg0002.pdf
外来魚バスターズ駆除成果 2004(外来魚バスターズ)
http://gairaigyo-busters.jp/report/statistics/data2004.php

2004.2.18

生物多様性研究会ホームページにゼゼラ本新書評

生物多様性研究会ホームページに、佐藤陽一氏(徳島県立博物館学芸員)によるゼゼラ本書評が掲載された。佐藤氏は日本魚類学会標準和名検討委員会の副委員長らしい。ちなみに委員長は瀬能宏氏。

「★書評☆『社会科学』はブラックバス問題を解決できるか―青柳純著「ブラックバスがいじめられるホントの理由」をめぐって― 佐藤陽一(徳島県立博物館)」(生物多様性研究会)
http://www.ne.jp/asahi/iwana-club/smoc/report-c2.html

ゼゼラ「いやー、昨日の夜にはこのネタに気付いてたのですが、やたら食いつきが良いみたいなので、少し黙っててみました」
カワウ「2匹目、3匹目の追い食い待ちみたいな?」
ゼゼラ「そしたら、2chで最初にリンクが貼られてから12時間経たないうちに、早くも『ゼゼラ、ほとぼりが覚めるまでバックレ決め込むみたいでつね。 』ということになってたので、かなり入れ食いだった見たいで...」
カワウ「あと、『欲を言えば、瀬能書評の時みたいに「この書評についての反論を予定しています」と宣言しちゃうくらいの勢いが欲しいところ』ということらしいのですが」
ゼゼラ「じゃあ、この書評についての反論を予定しています、ということで。でもまあ長文だから、気長に」

「ビワコムシ」激減 水草急増が原因?

18日付朝日新聞ネット版によると、琵琶湖で大発生していた「ビワコムシ」(アカムシユスリカ)が近年激減。研究している琵琶湖研究所総括研究員・西野麻知子氏は、激減した背景には水草の急増があるのでは、と指摘。水草は湖の透明度を高め、魚の産卵場所になる反面、水草の拡大は外来魚の生息範囲を大幅に広げる可能性があるとしている。「ビワコムシ激減は、琵琶湖で起きている環境の変化の一つの表れに過ぎない。引き金の一つと考えられる堰の操作が湖にどんな変化を与えているのか、詳しい調査をする必要がある」と話しているという。

「ビワコムシ」激減 原因なぞ 水草拡大に関係?(朝日新聞)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200402180033.html

2004.2.17

外来魚と在来魚に共生の可能性 奈良教育大助教授・松山豊樹氏が研究

 17日付奈良新聞ネット版によると、松山豊樹氏(奈良教育大学助教授)の研究で、外来魚と在来魚の共生の可能性があることがわかった。
 外来魚と在来魚が混生する池を奈良市内で見つけ、捕食方程式を使ってこの池の「弱肉強食の数理」を研究。共生が成り立つ「弱肉強食の数理」がこの池には当てはまり、共生の可能性があることが分かった。社会問題になった外来魚と在来魚の関係に着目し、「弱肉強食の数理」が両者の共生に当てはまらないのだろうか、と考え、在来魚の稚魚と外来魚が混生する池を奈良市内で探した。混生する池は見つかったが、ほとんどの池で在来魚の稚魚はもう見られなくなっていたという。
 松山氏は理論物理学者で、数理生態学も専門にしている。この研究の内容は28日の第17回奈良教育大学附属図書館開放講座で紹介される。

共生可能な池を発見-在来魚・外来魚(奈良新聞)
http://www.nara-shimbun.com/n_soc/040217/soc040217a.shtml

第17回奈良教育大学附属図書館開放講座 水辺に学ぶ自然の数理―魚類生態系への物理学的アプローチ―(奈良教育大学)
http://www.nara-edu.ac.jp/LIB/koza17.html

Homepage of MATSUYAMA Toyoki(奈良教育大学)
http://beth.nara-edu.ac.jp/PERSON/matsuyat.htm

[参考]2002年10月3日滋賀県議会本会議・緒方俊則琵琶湖環境部長の答弁
東アジア大陸で進化を遂げた日本の淡水在来魚と、ブルーギル、ブラックバスなどの北米で進化を遂げた魚種とは、長い進化の過程におきまして共生した歴史がなく、食う食われるの関係におきまして外来魚の影響が過度に侵害的になるというふうに言われております。実際、外来種が侵入した後、在来魚が激減した事例としまして、京都市の深泥池、宮城県の天然湖であります伊豆沼での事例などが報告されておりまして、琵琶湖におきましてもブルーギルやブラックバスと在来魚が共生していくことは困難であると考えております。

2002年度「河川水辺の国勢調査」 オオクチバスの生息74%

13日付Yahoo!ニュース共同通信によると、国土交通省の2002年度「河川水辺の国勢調査」で、約10年前には1級河川の54%、約5年前には66%で確認されたオオクチバスが、01−02年度には74%で確認されたことがわかった。ブルーギルは、約10年前は39%だったのが01−02年度は66%まで拡大。コクチバスは約10年前には見られなかったが、01−02年度には4%で確認された。

ゼゼラ「分母に北海道の河川が含まれているはずなので、それを除いた実質的な確認割合はもっと高いはずです。ただ、国土交通省的に言う『河川』には湖沼も入るわけなのですが、この調査はいわゆる河川(流れている川)が中心で、湖や池が中心のブラックバス・ブルーギルの話をするにはなかなか難しいところがあり、1年以上前に、この調査結果を眺めつつ、これの解釈は難解だなぁと思ったことがあります。もちろん、この調査自体は網羅的に行う基礎調査なので、全体としては意義のあることなのですが、なかなか都合の良いデータはないもので...」

河川の74%にオオクチバス 外来種の生息域が急拡大(Yahoo!ニュース共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040213-00000216-kyodo-soci

2004.2.12

「特定外来生物の生態系被害防止法案」の要旨

環境省が今国会に提出する「特定外来生物の生態系被害防止法案」の要旨が判明。

一章 総則(1―3条)「特定外来生物の飼養、輸入を規制し国などによる防除の措置を講ずることで、生物の多様性の確保、人の生命の保護、農林水産業の健全な発展に寄与することが法の目的。特定外来生物は、海外から導入され、わが国の生態系に被害を及ぼす政令で定める個体や器官(生きているものに限る)。主務大臣は、中央環境審議会の意見を聞いて特定外来生物による生態系被害を防止するための基本計画を作成。」
→「特定外来生物」の定義で「海外から導入され」という文言が含まれており、いわゆる国内移入種については法律の対象から全て外れるとみられる。

二章 特定外来生物の取り扱いに関する規制(4―10条)「特定外来生物は飼養をしてはならない。学術研究の目的などで特定外来生物を飼養しようとする者は、主務大臣の許可が必要。主務大臣は、飼養者が省令で定める基準に適合する飼養施設(特定飼養施設)を有しない場合、飼養の許可をしてはならない。特定外来生物は輸入してはならない。特定外来生物は譲り渡し、譲り受けをしてはならない。特定外来生物は特定飼養施設の外に放ち、植栽してはならない。主務大臣は、特定外来生物の飼養施設に立ち入り検査できる。」
→規制は「特定外来生物」の一段階のみで、その規制内容は「飼養してはならない」「輸入してはならない」といった厳しいものとなっており、学術研究目的以外に例外を想定しているようには読めない。おそらく、規制の範囲を現実的に把握可能な程度にとどめて、その範囲ではきちんと運用していくといった意図が、国内移入種を対象外としていることも含め、法案にはあるではないかと。

三章 特定外来生物の防除(11―20条)「特定外来生物による生態系への被害が生じた場合、主務大臣などは防除を行う。主務大臣などは防除に必要な限度で、他人の土地、水面に立ち入り、捕獲の支障となる立ち木などを伐採できる。国は、立ち入り、伐採で損失を受けた者に損失を補償する。補償額に不服がある者は、増額を請求できる。国は、防除が必要な場合、原因となる行為を行った者に費用を負担させることができる。規定は、地方自治体に準用する。」
→防除に際して私有地などに立ち入る権限と、その場合の損失を補償する規定があるということは、逆に言うならば、既に広範に拡散した外来生物の防除をするとなると相当な費用を要することになるわけで、拡散初期を想定しているのかなぁと。

六章 罰則(32―36条)飼養などの禁止規定に違反した者は三年以下の懲役か三百万円以下の罰金。法人は一億円以下の罰金。
→罰則はこの種の法律では一般的な程度。


ゼゼラ「結局、『特定外来生物』をどの程度のレベルで指定するかは未だわからないので、現実にどうするのかは不透明なのですが、なんだか全般に限定的な雰囲気が」
カワウ「『緑化をする際は在来種を用いるよう努めなければならない』『生物を放つ場合は地域個体群に配慮するよう努めなければならない』みたいな努力規定もないみたいだし」

違反法人は罰金最高1億円 有害外来種を指定 被害防止法案(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2004feb/12/CN2004021101001847C3Z10.html

2004.2.10

ひょっとすると結構発見なのかも

神奈川県立公文書館(神奈川県の各機関が作成・取得した文書のうち資料価値のあるものを保存しているところ)でこんなのを見つけました。

昭和37年7月5日付 神奈川県水産指導所発 神奈川県水産課長宛 「ブラックバスの種苗について」1頁2頁
神奈川県水産指導所長が神奈川県水産課長に宛てた、昭和37年6月に神奈川県水産指導所から兵庫県水産課へブラックバス種苗1800尾を分譲したことの報告文書。この分譲は、「ブラックバスとブルーギルのすべて」(全国内水面漁業協同組合連合会)、「ブラックバス移殖史」(つり人社)などの既存文献には記述されていないので、こうした事例が他にも存在するのかもしれない。

昭和37年11月16日付 淡水区水産研究所・島津忠秀氏発 神奈川県水産指導所・鈴木規夫氏宛 書簡
ブルーギルがまだ淡水区水産研究所にしかいなかった昭和37年11月、神奈川県水産指導所からのブルーギル分譲依頼に対する淡水区水産研究所・島津氏の回答書簡。書かれている事実に特筆すべき点はないものの、当時のこうした文書がそのまま残っていたことは結構すごいかもしれない。

ゼゼラ「ホームページで資料検索をしたら何やら引っ掛かってきたので、これは一度行くしかないでしょうということで行ってみました。やっぱり現物を生で見ると歴史を感じるなーと。しかも本とかではなくて文書そのものであるというところが、なお雰囲気を醸し出してすごく良いです」

2004.2.7

「群集動態を考慮した生態系管理」提唱の論文 「保全生態学研究」誌

 日本生態学会が発行する「保全生態学研究」の最新号に「群集動態を考慮した生態系管理の課題と展望:奄美大島における外来種問題の事例」という論文が掲載されている。複数の外来種が生息している場合に、一方の種だけを駆除すると、他の外来種が増加して在来の生物群集に新たな影響を与える事例を紹介し、「群集動態を考慮した生態系管理」を提唱する内容。
 この論文は、▽溜池でオオクチバスを除去したところ、アメリカザリガニの急増をもたらし、ヒシのような在来水草とそれを利用するイトトンボを著しく減少させたという例、▽マリアナ諸島のサリガン島で在来植生の破壊を防ぐためにヤギとブタを駆除したところ、草食獣の採食圧から解放された外来種でツル植物のフウセンアサガオが大増殖して、固有の植生を覆ってしまった例――などを紹介。奄美大島でも、ジャワマングースの駆除がクマネズミの一時的・部分的な増加をもたらし、間接的に固有種の個体群密度低下をもたらす恐れがあるとしている。
 こうしたことから、従来型の「標準的な外来種駆除(個体群管理)」に対し、「群集動態を考慮した生態系管理」を提唱している。
 従来は、(1)駆除対象を特定の1種、(2)駆除個体数や外来種生息密度をモニタリング、(3)外来種の個体群動態モデルを利用、(4)外来種の根絶または低密度維持を数値目標――としていたのに対し、提唱されている「群集動態を考慮した生態系管理」は、(1)駆除対象を複数種(重点種も定める)、(2)駆除個体数、外来種生息密度、外来種と直接・間接的に関係する種の生息密度、およびそれらの相互作用の強さをモニタリング、(3)群集の動態モデルを利用、(4)保全対象の群集構造の回復または主要な保全対象個体群の高密度回復(絶滅リスク回避、低減)を数値目標――にするというもの。

「群集動態を考慮した生態系管理の課題と展望 - 奄美大島における外来種問題の事例」石田 健・宮下 直・山田文雄(2003年,保全生態学研究8159-168, pdfファイル:1.2MB)(石田健のページ
http://forester.uf.a.u-tokyo.ac.jp/~ishiken/Amami/ecosystemmanagement/JCEAmamiEcoMng03.pdf

2004.2.6

バス釣り関連誌3月号

スポーツアンドフィッシングニュース
「バス問題を考える 平成16年はあまり喜べない話で始まりました」 生態学者のココが怖い!

Basser
「『長野県リリース禁止見送り』の功労者、塩澤美芳氏に聞く。」 日釣振長野支部長・長野県内水面漁場管理委員会委員の塩澤美芳氏インタビュー。
「月刊ゼゼラ新聞」

ルアーマガジン
「加藤誠司・清水國明対談 バスと釣り人と環境と」

元滋賀県漁連会長に有罪判決

大津地裁は6日、漁業補償名目で建設業者から金を脅し取るなどして恐喝罪などに問われた前滋賀県漁連会長川森芳一被告に懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役4年)の有罪判決を言い渡した。

恐喝・贈賄の前滋賀県漁連会長に判決(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2004feb/06/W20040206MWB2S000000071.html
贈賄の元漁連会長に有罪 漁業補償めぐり恐喝も(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2004feb/06/K20040206MKB2S100000047.html
贈賄罪と恐喝罪、滋賀県漁連元会長に有罪判決(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040206i406.htm

2004.2.1

NBCトーナメント 琵琶湖での開催数が回復

JB・NBCホームページに掲載されたNBCの2004年トーナメントスケジュールによると、2004年シーズンは琵琶湖で計32戦のNBCトーナメントが開催される予定。琵琶湖開催のNBCトーナメントは、2002年シーズンは計37戦が開催されたが、2003年シーズンはリリース禁止条例の影響で計16戦に減少していた。

2004年に琵琶湖で開催のNBCトーナメント
チャプターヒューマン名古屋校 5戦中3戦
チャプター西の湖 5戦中5戦
チャプター京都 5戦中5戦
チャプター琵琶湖湖南 5戦中5戦
チャプター琵琶湖 6戦中6戦
チャプターヒューマン大阪校 5戦中5戦
NBCジュニアエコ 6戦中3戦

NBCトーナメント情報2004
http://www.jbnbc.jp/_NBC2004/index.html

滋賀県が外来魚料理コンテスト開催

 3月20日、滋賀県は「ブラックバス&ブルーギル アイデア料理コンテスト あっ!!と驚く魔法のレシピ」を大津市の滋賀女子短期大学で開催する。
 外来魚対策の一環として、釣った外来魚を家庭等で食材として活かすアイデア料理の募集し、その調理法(レシピ)を公開。外来魚のリリース禁止の推進と、キャッチ&イートの意識啓発・情報発信を目的としている。県民から提案のあったアイデアが事業化された。
 コンテストには誰でも応募でき、プロフェッショナル部門、アマチュア部門の2部門が設けられる。最優秀賞には賞金5万円。

ブラックバス&ブルーギル アイデア料理コンテスト あっ!!と驚く魔法のレシピ(滋賀県)
http://www.pref.shiga.jp/g/nosei/cook/

懐かしき「外来魚問題に関する懇談会」

 もう昨年の話なのですが、国の情報公開審査会からこんな答申が出ています。

外来魚問題に関する懇談会の公表されている以外の議事録の不開示決定(不存在)に関する件(平成15年諮問第364号)
http://www8.cao.go.jp/jyouhou/tousin/018-h15/416.pdf

 事の起こりは、以前水産庁で開催されていた「外来魚問題に関する懇談会」で、開催後に公表されていた議事概要が段々と短くなり、「今回も引き続き意見交換が行われた」という書き方がされるようになって具体的なところがほとんどわからないので、これはちょっとプレッシャーをかける必要があるということで請求と不服申立てしたのです。
 最初に聞いた話では、他に議事録が存在するような話だったのですが、結局それは一時的なメモのようなもので、議事録は存在しないということがわかってきたので、途中で方針転換し、懇談会の記録がどのように行われていたのかを明確にしてほしいということを主張してみました。
 その結果、第1回の懇談会はテープ録音もしたものの、それぞれの立場により委員の発言の内容もおおむね明らかになっていること、繰り返しの議論が多いことなどの理由から、以降は手書きのメモで記録を作成したということがわかりました。水産庁は、「委員がどのようなことを言うのかが回を重ねるごとに分かってきたこと、前回行った議論を蒸し返し行きつ戻りつ懇談会が行われている」と説明したらしく、これは要するに「あの人たちいつも同じ話ばっかりで議論が先に進まないんだよね」と言っているようなもので、なかなか凄い説明ですが、それが実態だったため、この懇談会は中間報告を出したものの、実質上破綻してしまったのです。

カワウ「外来魚問題の議論がループするというのは、2chでもリリ禁ネットでも水産庁懇談会でも同じという困った現状」
ゼゼラ「行きつ戻りつするのはやむを得ないとしても、せめて上りらせんの議論になってほしい」

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