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2003.6.14

水試だって「6大要因」 高宮氏溜飲下げる???

(6月3日掲載分の続きです)

 生態系研究会の第5回会合(2003年1月)での水産試験場資料(資料の並びや内容からすると水試作成だが、ひょっとすると違うかも)。資料中の「琵琶湖生態系変動要因概念図」では、「沿岸産卵・沿岸生息魚の減少 沿岸産卵・沖合生息魚の減少」の最も大きな要因として、オオクチバスとブルーギルの増加による食害をあげている。この図に従えば、外来魚の繁殖が在来種減少の最も大きな要因となっていて、その影響はアオコの発生や貝類の斃死にまで及んでいるという。

 しかし「最も大きな要因」としているのは、それほどの根拠があってのことではないようだ。生態系検討会の第16回会合(2003年1月)の県立衛生環境センター作成資料は、「外来魚の侵入と増加」が「在来魚種の減少」を引き起こし、それが「付着藻類、水草の捕食圧低下」「付着藻類、沈水植物の増加」「泥質化、有機物増加」に繋がっていると推察している。しかし、「外来魚の侵入と増加」が「在来魚種の減少」を引き起こしているということの根拠には、「水産課HPおよび琵琶湖文化館前畑政善氏(1987)」と書かれているのみである。

 冒頭の資料の不思議なところは、最も大きな要因が外来魚の繁殖であるとしながら、次のような資料も同時に添えているところである。
 「琵琶湖における魚介類の生息状況の変化とその要因について」と題するもので、ニゴロブナなど昭和60年代からの減少種を「フナ型減少種」、平成5年以降の減少種を「ホンモロコ型減少種」と類型化し、その減少原因を示している。
 それによると、フナ型減少種は、産卵繁殖をヨシ帯・クリークに強く依存する種で、原因として次の6つがあげられている。

 (1)湖岸の圃場整備によるクリーク・水田での産卵・稚魚の生育場所・機能の喪失
 (2)クリーク・水田での洗剤・農薬による卵・稚魚の斃死、生息環境の悪化
 (3)湖岸堤建設によるヨシ帯の減少および琵琶湖と内湖・クリーク・水田との連続性の寸断
 (4)ブラックバス・ブルーギルによる捕食圧
 (5)急激な人工的水位変動によるヨシ帯の産卵場・稚魚の生育場所としての機能低下
 (6)漁獲圧の増加(特に北湖から南湖への産卵回遊魚)

 それにしても、6つなのである。少しずつ異なる部分もあるが、大筋は日釣振・高宮氏の十八番(?)である「6大要因」と同じである。リリース禁止条例制定時に県が否定していた「漁獲圧の増加」も含まれている。

 そして、ホンモロコ型減少種は、産卵繁殖を水田・クリーク・ヨシ帯にあまり依存しない種で、次の4つを原因にあげている。

 (1)湖岸堤建設による湖岸の物理環境の変化および琵琶湖と内湖の連続性の寸断
 (2)ブラックバス・ブルーギルによる捕食圧が大きい
 (3)急激な人工的水位変動によるヨシ帯の産卵場・稚魚の生育場所としての機能低下
 (4)沖曳による漁獲圧の増加

 私の記憶が確かならば、県の公式見解は「ニゴロブナ減少はブラックバスの影響、ホンモロコ減少はブルーギルの影響」というものだった。

ゼゼラ「いやー、よりによって6つです。せめて5か7にしておけばよかったのに???」
カワウ「こんなのが出てくると、高宮氏の『6大要因』は先見の明ありということに?」
ゼゼラ「ちなみに、『イサザ型減少種の原因』というのも書いてあって、『(1)礫帯湖岸における藻類の繁殖:産卵環境の悪化・ヌマチチブの増加、(2)エサ等競合種の増加(アユ・ワカサギ)、(3)湖底の溶存酸素量の低下の影響?、(4)エリによる産卵親魚の漁獲』が原因だそうです。ちなみにイサザは琵琶湖固有種。ヌマチチブ、ワカサギは移入種」
ゼゼラ「なんでイサザは注目されないんだろうね。琵琶湖固有種なのに」
カワウ「バスとギルを理由にできないから?」

水産庁懇談会中間報告

12日付京都新聞ネット版によると、水産庁の「外来魚問題に関する懇談会」は11日、魚の移動が限定される閉鎖水域の沼や池などをブラックバスが生息する水域として指定、公認の釣り場にするモデル事業の提案を盛り込んだ中間報告を発表した。モデル事業は、対象地域を選定し、都道府県の許可の下に、オオクチバスを排除すべき水域から管理可能な水域に移す3年間の試験的事業としているという。

沼や池をバスの生息水域に 外来魚対策でモデル事業(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2003jun/12/CN2003061101000297C3Z10.html

ゼゼラ「結局のところ他に選択肢がないということで」
カワウ「これでとりあえず話がまとまるのなら良いのかなと」
ゼゼラ「でも『結局ゾーニング』になったわけで、丸山隆氏(東京水産大)とか怒ってないのかな?」

今週の外来魚回収量(6月3日〜9日)

6月3日〜9日 回収量 前週回収量比 4月からの累計
外来魚回収ボックス(設置数33)  200.0kg △86.0kg 1672.7kg
外来魚回収いけす(設置数13) 28.9kg ▼23.0kg 517.3kg
バスターズ 41.2kg △21.0kg 573.2kg

回収ボックス・いけすの魚種:個体数は大半がブルーギル。重量では約1/4がブラックバス。

外来魚回収施設(回収ボックス・回収いけす)の利用状況について(自然保護課)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2003/6/11/0611dg0001.pdf
外来魚バスターズ駆除成果 2003(外来魚バスターズ)
http://gairaigyo-busters.jp/report/statistics/data2003.php

2003.6.10

ノーリリースありがとう券実施概要発表 協力店舗など募集

 県自然保護課琵琶湖レジャー対策室は9日、リリース禁止の定着促進を目的とした「ノーリリースありがとう券」実験事業の実施概要と、同事業での外来魚引換所、協力店舗の募集を発表した。

 ありがとう券は、釣り上げた外来魚を外来魚引換所に持ち込むと、外来魚500gごとに1枚が渡され、協力店舗で賞品やサービスと交換できる。実施期間は7月上旬から9月30日までで、3万枚の発行が予定されている。予定されている3万枚がすべて発行されれば、15トンの外来魚が駆除される計算になる。

 事業は、県の外郭団体の財団法人淡海環境保全財団に業務委託して実施される。また、「地域通貨の経験と実績を有する」として、「NPO法人地域通貨おうみ委員会」が、財団からの委託を受け協力店舗とのありがとう券の精算などを行う。

 外来魚引換所は、県内10カ所程度の設置が予定されている。農水産物直売店、ドライブイン、釣具店、ガソリンスタンドなどが想定されている。外来魚保管用の冷蔵庫(屋内用80センチ四方)が設置され、ありがとう券1枚あたり25円の手数料が支払われる。

 協力店舗は20店舗程度の予定で、農水産物直売店、ドライブイン、レジャー施設、飲食店、釣具店、ガソリンスタンド、コンビニなどが想定されている。また、「おうみ委員会」協力店(湖南地域を中心に既存の地域通貨「おうみ」を使用している)270店でも使用できる。

 外来魚引換所、協力店舗共に、公募をしている。

ノーリリースありがとう券実験事業の実施および外来魚引換所、ありがとう券協力店舗の募集について(自然保護課)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2003/6/9/0609dg0001.pdf
ノーリリースありがとう券実験事業の実施(財団法人淡海環境保全財団)
http://www.biwa.ne.jp/ohmi9/no-release/
外来魚500グラムで「ノーリリースありがとう券」 滋賀県(朝日新聞)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200306100013.html
外来魚の引き換え券を発行 滋賀県、引換所と協力店募る(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003jun/10/W20030610MWC3S000000096.html

ゼゼラ「発表資料で『地域通貨』と書いてないのはちょっとえらい(!?)。擬似通貨として流通しなければただの商品券。でも朝日新聞的には『地域通貨』」
カワウ「『地域通貨』と書かないと記事にならないからじゃない?」
ゼゼラ「でもそれは事実を伝えてないということではないかと……」

「バス・ギルは蝿・蚊・ゴキブリと同様のもの」 バスターズ岩崎氏

外来魚バスターズの岩崎魚成氏は9日、ビッグフィッシングの法則 第2掲示板に、▽バスを殺すことを楽しんでいるのでは決してない▽バス・ギルは蝿・蚊・ゴキブリと同様のもので駆除は必然――などと書き込んだ。

岩崎氏の書き込み抜粋
「我々は「バスを殺す事を楽しんでいる」のでは決して有りません。しかしながら蝿・蚊・ゴキブリは駆除しなければ成りません。琵琶湖におけるバス・ギルは同様の物、或いはそれ以上の物と考えています。駆除は必然で有ります。如何なる批判が有ろうとも、我々に迷いは何ら有りません!」

外来魚バスターズ http://web.kyoto-inet.or.jp/people/gyosei/

2003.6.9

朝日新聞シンポジウム「外来魚のリリース禁止―琵琶湖ルールを考える」

8日付朝日新聞大阪本社発行朝刊に次のようなイベントの告知が掲載された。

「外来魚のリリース禁止―琵琶湖ルールを考える」(主催:朝日新聞・朝日21関西スクエア
6月29日 13:00〜16:30 琵琶湖博物館

基調講演 国松善次・滋賀県知事
討論 野田知佑(カヌーイスト)、升秀夫(筑波大学基礎医学系助手)、加藤誠司(ルアーデザイナー)、中井克樹(琵琶湖博物館主任学芸員)
司会 近藤幸夫(朝日新聞スポーツ部次長)

聴講申し込み メールに住所、氏名、年齢、職業、電話番号を書いて、square.k@asahi.comまで(ハガキ、FAXでも申し込み可。詳細は紙面参照)。定員250名。多数の場合は抽選。参加無料。

ゼゼラ「注目は升秀夫さん? もちろんBUMP OF CHICKENのドラマーではなく、WBS――もちろん塩田真弓さんのワールドビジネスサテライトではなくて、ワールドバスソサエティ――関係のイベントに登場する升秀夫さんなわけで」
カワウ「どういうつながりで呼ばれたのか? 朝日新聞何を企む?」
ゼゼラ「あと近藤幸夫という人は、2001年5月10日の朝日新聞『記者は考える』欄で、『バス密放流の本格的調査を』という文章を書いてます。『20年前、さし網に数珠つなぎにかかったホンモロコなど固有の魚が、バスなど外来魚にとって代わった。この20年間で水揚げ高が5分の1に落ち込んだ漁協もある』という内容」
カワウ「アユの分もコソーリ外来魚の影響にしてしまってる困った記事ね」
ゼゼラ「でもまぁ、『淡水魚は食べないのがアングロサクソンの文化』とか言い出した毎日新聞の菅沼完夫氏よりはマシかな」

2003.6.7

平成30年度に琵琶湖の外来魚全滅 県農政水産部が目標

 県ホームページ掲載の「平成15年度各部局の組織目標」で、農政水産部の組織目標の1つに「水産資源の培養と持続的な利用」があげられ、「目標を表す具体的指標」として平成30年度に外来魚の生息量を0にするとしていることがわかった。「外来魚ゼロ」の具体的な達成時期が示されたのはおそらく初めて。

 「目標」によると、13年度に生息量3,000tだった外来魚を、15年度に目標値1,560t、30年度に計画目標値0tにするとしている。またそれにより、13年度に102tだったフナの漁獲を、15年度に120t、22年度に350tにするとしている。

 目標設定の理由としては、「琵琶湖ルールのスタートにより、外来魚の急増による琵琶湖の生態系の破壊と、漁業被害の問題に対する関心が高まっており、県民の理解を得ながら、外来魚駆除と、固有魚介類の増殖や環境修復を早急に進める必要がある」ことをあげている。

15年度末の駆除効果予測は下方修正
 平成14年度9月補正予算時の資料では、15年度末の外来魚生息量見込みは1,400tとなっていた。今回の「目標」では、15年度の目標値が1,560tとされている。14年度の駆除事業は、計画では680tを駆除する予定だったが、買取りでの駆除468.5t(計画580t)、繁殖阻止対策での親魚駆除52.9t(計画100t)と、計521.4tにとどまった。これが影響しているものと思われる。

平成15年度組織目標 [農政水産部]
http://www.pref.shiga.jp/gyokaku/mokuhyo/nousei/index.html

ゼゼラ「全滅の時期を明示しているのを見たのは僕は初めてです」
カワウ「今年度末に1560tになるというのもあやしいところだと思うのだけど、15年後に全滅ねー」
ゼゼラ「時々言われることだけど、外来魚を500tとか400t獲って全滅にできるんだったら、フナを350t獲ったらそれも全滅するんじゃないのかという疑問が」
カワウ「この計画が今後どうなっていくのかというのは本当に興味深い」

2003.6.5

3日掲載文章の補足

 3日に掲載した「琵琶湖生態系検討会・琵琶湖生態系研究会の記録と資料が公開」の文章について、資料をファイルに綴じこんでいて気付いた点がいくつかあったので補足しておきます。

 第16回会合(2003年1月)の資料とした「滋賀県琵琶湖生態系検討会中間報告」は、それで間違いではないのですが、第7回会合(2001年10月)で初出のもので、2度目の中間報告取りまとめのために資料とされたもののようです。

 また、第6回会合(2001年8月)の資料とした「琵琶湖の生態系の変化の構造」は、一部修正される形で、第7回会合での「滋賀県琵琶湖生態系検討会中間報告」の一部となっています。つまり、2001年10月にまとめられた中間報告に、「外来魚だけが原因か」という文言が存在したということのようです。

県民施策提案事業 外来魚かまぼこ化などのアイデア寄せられる

 3日付京都新聞ネット版によると、滋賀県は3日、県民から募ったアイデアを事業化する「県民施策提案事業」に寄せられた提案を発表した。外来魚の有効利用法として、「BIWAKOスナック菓子」として全国販売、かまぼこに加工し特産品に、釣り人が持ち込みさばく施設を設置などのアイデアが寄せられたという。実際に実施される事業は7月に発表予定。

外来魚お菓子など 188提案集まる 滋賀県 実施事業 7月発表(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003jun/03/W20030603MWA1S000000057.html

住民監査請求棄却

滋賀県監査委員は5日、田中健雄氏らが行っていた住民監査請求を棄却した。実質的な監査は行われず、昨年の寺田京二氏らの請求に対する監査の結果に基づいて判断したもの。

住民監査請求に係る監査結果について(監査委員事務局)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2003/6/5/0605lc0001.pdf

今週の外来魚回収施設

県自然保護課琵琶湖レジャー対策室は5日、外来魚回収施設の27日から2日までの利用状況を発表した。それによると、外来魚の回収量は165.9kg(4月1日からの累計で1990.0kg)。内訳は、外来魚回収ボックス(33個設置)で114.0kg(累計1472.7kg)、外来魚回収いけす(13ヵ所設置)で51.9kg(累計で517.3kg)だった。魚種は、個体数は大半がブルーギルで、重量では約1/3がブラックバスだったという。

外来魚回収施設(回収ボックス・回収いけす)の利用状況について(自然保護課)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2003/6/5/0605dg0001.pdf

2003.6.4

国松知事が会見で否定 ブルーギル逃逸疑惑

 中日新聞ネット版、Yahoo!ニュース毎日新聞によると、国松善次・滋賀県知事は3日の記者会見で、1960年代の真珠母貝養殖実験でブルーギルが琵琶湖の自然水域に逃げ出したとされていることについて、「逃げた事実はない」と否定した。

 その根拠として県側は、(1)現場では当時、網かごの外側をさらに網で囲んでいたことから、逃げたとされる記述は内側の網かごのことで、外側の網からは出ていない、(2)水産試験場が西の湖でブルーギルを研究し始めたのは1966年で、淡水魚保護協会の機関誌で、京都大の研究生が1965〜1967年に多く発見しているという報告がある――ことをあげているという。

 中日新聞記事には、当時使用していたという網目が6ミリ四方の網と、当時のブルーギルの剥製の写真も掲載されている。また県は、当時の関係者から聞き取り調査をした結果、県が飼育をしていた前後から民間でもギルが流通していたことが分かり、湖に放流したと証言する人もいたと主張しているという。

40年前のブルーギル大量逃逸 県、あらためて疑惑否定(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/00/sga/20030604/lcl_____sga_____000.shtml
琵琶湖の外来魚繁殖「県水試は無関係」 原告側の指摘に知事が反論 /滋賀(Yahoo!ニュース毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030604-00000004-mai-l25

実は二重ではない網カゴもあった
 実際には、外側の網からも逃げたかどうか以前に、網カゴの外側を網で囲わない方式も存在した。そのことを示す記録が存在する。1966年の西ノ湖での試験記録で、網カゴの周りを網で囲わない「網ナシ式」が、「網イケス式」のと共に図で示されている。そして、その双方でブルーギルが飼育されたことが記録されている。
 そして当時の記録には、「網をぬった糸が細いため取上げ時に注意」という記述もある。

「淡水魚」記事の解釈は???
 当時、京都大学理学部附属大津臨湖実験所に所属していた寺島彰氏が、淡水魚保護協会機関誌「淡水魚」第3号掲載の「琵琶湖に棲息する侵入魚 ―特に、ブルーギルについて―」で、琵琶湖周辺の漁業者を対象にアンケート調査を行った結果としてまとめたのは、ブルーギルが「獲れ始めた」年次である。それが西ノ湖では1965〜1967年頃だったというものである。記事中ではあわせて、西ノ湖を多く獲れた場所の1つとして記しているが、記事自体は1977年のもので、「多く獲れた」のは調査時点と考えるのが自然ではないのか?

ブルーギル年表
1960年10月 シカゴ・シェッド水族館から皇太子に贈られ、水産庁淡水区水産研究所が預かり飼育
1963年10月 淡水区水産研究所から滋賀県水産試験場に分与
1966年 淡水真珠養殖のために西ノ湖で飼育
(1965〜67年) 寺島氏の調査による西ノ湖でのブルーギル初発見時期

ゼゼラ「しかしなんでそんなにしてまで否定しないといけないんだろうか?」
カワウ「さー?」
ゼゼラ「これが通るんだったら、『密放流』の99%も『今となってはわかりません』((C)浅田農政水産部長)でなかったことにできるような… それでいいのか?」
カワウ「あと、この県の『逃げてない』という公式見解で注目されるのは、それを受けた駆除派各氏の反応で、中井克樹氏を始めとして、みなさんブルーギルは真珠養殖起源だという大前提でこれまで文章を書いたりしてきたわけですが、どうするんでしょう? 大本営発表に従って否定に転じるようなことはあるのか? ちょっと面白いリトマス試験紙かも」
ゼゼラ「それと、みんな触れないんだけど、1994〜1995年に水試がやった調査(琵琶湖および河川の魚類等の生息状況調査報告書)で、西ノ湖でラッド捕獲の記録があるというのも、現実を物語ってるような。ラッドというのは、ブルーギルの後に淡水真珠養殖で使われるようになった魚なわけで」

2003.6.3

琵琶湖生態系検討会・琵琶湖生態系研究会の記録と資料が公開

 琵琶湖生態系検討会と琵琶湖生態系研究会の開催記録と配布資料、計724ページが非公開部分は一切なしで全て公開された。

 検討会は、滋賀県庁内の関係者によって構成され、2001年3月に設置された。第1回会合の資料に、「情報の公開性:関係機関限りとする」と記されているなど、これまでその内容が表に出たことはほとんどなかった。検討会は研究会発足後も平行して存続している。

 研究会は2001年12月に設置されたもので、琵琶湖博物館の中井克樹氏ら、庁外の研究者を委員に含めている。こちらは公開で行われたが、検討内容や資料といったものをホームページなどに掲載したりはされず、報道も皆無だった。

 この2つの会議のうち、特に検討会の資料には、滋賀県の公式見解からは窺い知れないようなことが記されていた。


環境政策課は隠れ擁護派? 「外来魚だけの影響か」とする資料作成

 検討会の事務局は当初、琵琶湖環境部環境政策課(2003年4月の組織再編後の水政課と環境管理課に相当)に置かれ、後に農政水産部水産課も共同で事務局となった。

 当初、単独で事務局を担っていた環境政策課が、第1回の会合(2001年3月)で提出した資料がなにやら凄い。「琵琶湖の課題と施策展開」と題するもので、「H12.10.30環境政策課」と記されている。この中では、植物プランクトン相の変化を重要視し、「植物プランクトンの変化によって、捕食者である動物プランクトン相や魚類相の変化を誘発→水産上の重要種や固有種の衰退によって水産業への影響が懸念される」としている。そして注が付され、次のように記されている。

・N(窒素)/P(リン)比の変化が植物プランクトン相の変化をもたらした可能性がある。
・人工河川の効果で、アユの漁獲量にのみが高い水準で維持されており、これが琵琶湖の生態系に影響を及ぼしている可能性もある。
・漁獲量の変化の要因は、食物連鎖の影響よりも産卵・生育場所の喪失の方が大きいのではないか。

 環境政策課は、第6回会合(2001年8月)での「琵琶湖の生態系の変化の構造」と題する資料でも、次のようにまで記している。

在来魚類相の大きい変化
・外来魚だけの影響か
・アユ・ワカサギ増加、フナ・モロコ激減
   ↓
○湖岸帯の産卵・幼稚仔育成の場の喪失
○湖岸帯産卵しないプランクトン食魚の生き残り

 確認しておくが、これは日釣振資料ではない。滋賀県琵琶湖環境部環境政策課資料である。どうも環境政策課的には外来魚はあまり重要ではなかったようなのである。

 第10回会合(2002年4月)の資料にある「琵琶湖生態系の課題は」と題する図でも、「在来魚種の減少」の要因としてあげているのは、「ヨシ帯・湿地等の喪失(沿岸帯の繁殖場の喪失)」「圃場整備と農業濁水」「湖の水位操作」で(その3つの中でも「ヨシ帯」が「在来魚種の減少」と太線で結び付けられ、あとの2つは点線)、「外来魚」はまったく記されていない。

 第11回会合(2002年6月)の資料「生態系検討会フレームワーク」で、「外来種の増加」を「在来魚種の減少」と結びつける図がようやく登場するが、それでも、第16回会合(2003年1月)の資料「滋賀県琵琶湖生態系検討会中間報告」では、「陸域と水域の接点である湖岸域の変化―自然湖岸、内湖、ヨシ帯などの減少、湖岸や沿岸湖底の泥質化―が、そこに生息する生物に影響を与え、様々な異変を生じさせている」ことが様々な異変減少の原因として可能性が最も大きいとしている。

 現在の滋賀県の公式見解とは、かなり違う内容が、文書には記されていた。(続く)

補足2003.6.5 資料をファイルに綴じこんでいて気付いた点がいくつかあったので補足しておきます。第16回会合(2003年1月)の資料とした「滋賀県琵琶湖生態系検討会中間報告」は、それで間違いではないのですが、第7回会合(2001年10月)で初出のもので、2度目の中間報告取りまとめのために資料とされたもののようです。また、第6回会合(2001年8月)の資料とした「琵琶湖の生態系の変化の構造」は、一部修正される形で、第7回会合での「滋賀県琵琶湖生態系検討会中間報告」の一部となっています。つまり、2001年10月にまとめられた中間報告に、「外来魚だけが原因か」という文言があったということです。

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ゼゼラ「長いので分けます。あと1回と、おまけ編がさらに1回あります」
カワウ「それにしても、今の滋賀県の公式見解――「外来魚が在来魚減少の最大要因」など――との温度差がすごいな〜」
ゼゼラ「日釣振資料だって言われたら信じちゃう内容だよね。今となっては、こんなことは表立っては言えないんだろうなーと」
カワウ「内部ではこういう結構まともな議論をしていたみたいなのに、どこをどう間違ってリリース禁止に行き着いたのか、全くもって理解できないし、こういう議論をしていた人たちは、リリース禁止騒ぎをどう思ってるのやら」

"Lycos Japan"、Infoseekにサービス統合 Tripodの行方やいかに

 Yahoo!ニュースBCN、産経新聞ネット版によると、Lycos Japanが9月にInfoseekにサービス統合されることが発表された。スペインのネットグループ、テラ・ライコスとの契約も8月末で終了し、ライコスブランドの使用が中止される。

 当ゼゼラノートが使用しているTripod JapanはLycos Japanの1サービスとして提供されている。元々TripodはLycosに買収されたもので、世界各国のLycosでHP作成サービスとなっている。このことから考えて、Tripod Japanの名前もLycos Japanと共に消え去る可能性が高い。Infoseekが現在提供するiswebに強制移行させられるものと思われる。

[Web]インフォシーク、「Lycos Japan」のサービスを9月に統合へ(Yahoo!ニュースBCN)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030603-00000016-bcn-sci
9月にネットサービス統合 インフォシークとライコス(産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/news/030603/0603kei119.htm

ゼゼラ「元々12MBの容量がきつかったので、どうせURLが変わるくらいならもっと他に引っ越した方がいいのではとも思いつつ。月200円でwakwakだとNTT系プロバイダ統合に巻き込まれそうだし、どうしましょ」

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