| 2003.5.15 |
駆除効果を過大に見積もっている可能性 滋賀県の外来魚駆除計画
2日に資料集に掲載した県作成の資料「外来魚駆除量と生息量との関係」。よくよく考えると、前提条件がちょっと変。例えば、前提条件の中の、ブラックバスの成長に応じた重量のデータ(下表参照)。
| 1才 | 2才 | 3才 | 4才 | 5才 | 6才 | 7才 | |
| 県が前提条件とする琵琶湖のバスの成長 | 107g | 282g | 472g | 678g | 905g | 1156g | 1432g |
| 他の資料による琵琶湖のバスの成長 (調査期間:1985.4-1986.3) |
173g (19.1cm) |
555g (28.0cm) |
1230g (37.2cm) |
- | - | - | - |
| 他の資料による芦ノ湖のバスの成長 (調査期間:1978.3-1979.12) |
112g (16.5cm) |
269g (22.4cm) |
473g (27.1cm) |
702g (30.4cm) |
881g (32.5cm) |
1163g (35.3cm) |
- |
| 他の資料=「ブラックバスとブルーギルのすべて」(全国内水面漁業協同組合連合会)41〜42ページ | |||||||
県の前提条件は、琵琶湖のブラックバスの成長を芦ノ湖並みに評価しているということになる。少し古い調査だが、現在においてもそれほどの違いはないはず。
おそらく、県の前提条件はバスの成長を過小に見積もっていると考えて間違いないと思われる。成長を少なく見積もるということは、駆除から逃れて生き残ったバスの成長を少なく評価しているということであり、すなわち駆除の効果を実際より大きく見積もることに繋がる。
県が設定している前提条件はこの他にも、駆除事業による繁殖阻止率を50%としていて過大ではないかとみられる点、駆除によって生息量が減少した時の成長の促進を限定的にしている点など、駆除の効果を過大に見積もっている可能性が高い。
もしそうだとすると、県の駆除事業は計画通りにはならない。つまり、外来魚は減らない。
滋賀県広報課長 フジテレビ「笑っていいとも」にメールを送る?
フジテレビ「笑っていいとも」の公式ホームページにある番組に寄せられたメッセージを紹介するページに、「滋賀県広報課・男・広報課長・50's」なる人の以下のメッセージが掲載されている。
【増刊号で宮本さんのテレホンショキングを見ました】
琵琶湖ではモロコ、フナ、ナマズなどがよく釣れたのですが、70年代半ばからブルーギル、オオクチバスなどの外来魚が増え、湖本来の生態系に大きな影響が出てきました。そこで、4月から釣り上げた外来魚の再放流(リリース)禁止を盛り込んだ「琵琶湖ルール」がスタートしました。宮本さんはスタートから1ヶ月の時点でこのルールをよくご存じで、心強く思いました。MotherLakeを健全な姿で次の世代に引き継ぐため、琵琶湖ルールを全国に発信したいと思っています。(滋賀県広報課・男・広報課長・50's)2003/05/13 19:35:17
8日のテレフォンショッキングに宮本和知氏(元巨人)が出演した際、リリース禁止の話題が出たらしい。
| 2003.5.11 |
駆除派フリーライター・平田剛士氏 滋賀県の外来魚駆除施策を擁護できず
生物多様性をテーマとしているフリーライター・平田剛士氏が3月に出版した「ルポ・日本の生物多様性 保全と再生に挑む人びと」(地人書館)の中で、滋賀県の外来魚駆除施策を批判している。
同書は10のテーマで構成されており、その中の1つで、琵琶湖の外来魚問題を取り上げている。内容は、駆除派の視点から書かれた文章として一般的なものだが、特徴的なのは、中井克樹氏らが奥琵琶湖で行なっているモニタリングを肯定しつつ、滋賀県が行なっている外来魚駆除施策を否定している点。滋賀県が南湖のエリのデータのみを駆除事業の効果判定に用いていることについて、「信頼性は不十分と言わざるをえない」とし、「いくら予算をかけたとしても努力が空回りしてしまう危険性は高い」としている。
バスとギルの漁獲量を比率の聞き取りで推測している問題 根拠となる文書なし?
琵琶湖の漁獲量の問題。この話は3月に遡ります。社会調査というのは何事も、最終的な数値や結果だけではなく、どうやって調べたのかということが重要なのです。で、それを知りたいということで京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅下車近畿農政局まで行き、開示請求した結果出てきたのが、「海面漁業生産統計調査要領」というのとその「調査票様式」でした。でもその調査要領というのは、全国共通のもので、具体的なところまでは書かれていないものなのでした。しかも、その調査要領に書かれている琵琶湖の魚種区分は、実際に調査結果として公表されている魚種区分とは微妙に違ったのでした。滋賀統計情報事務所がコメントしている、バスとギルは比率を聞き取って量を推定するなんて手法ももちろん書かれていない。
ということで、滋賀統計情報事務所にはそのあたりの調査・集計の手順をまとめた文書があるでしょ、常識的に、と再度開示請求。そうしたら、そういうものは不存在だという通知が9日付で送られてきました。にわかには信じがたい。ないならないでそんな調査で良いのだろうかという疑問も。
レジャー利用適正化基本計画素案公表
10日付京都新聞ネット版によると、滋賀県は9日行なわれた琵琶湖レジャー利用適正化審議会で、琵琶湖レジャー利用適正化基本計画の素案を公表した。具体的な施策として、条例で定めた外来魚の再放流禁止、プレジャーボートの規制に加え▽沿岸住民やレジャー客、県、市町村でつくる地域協議会の活動推進▽政策税制として、小型船舶に対する湖面利用税の創設−などを挙げているという。
住民との共生 理念に 滋賀県が計画素案 琵琶湖レジャー利用(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003may/10/W20030510MWA1S000000003.html
外来魚バスターズ掲示板 書き込み削除に邁進
岩崎魚成氏のホームページ「BigFishingの法則」のビッグフィッシングの法則・第1掲示板への書き込みが大量に削除されている。10日夜から11日午前にかけては、釣り禁止の堅田漁港での駆除釣りについての質問など8件の書き込みがあったが、11日夕方、一切の説明なく削除された。
| 2003.5.9 |
外来魚バスターズ 釣り禁止の堅田漁港で駆除釣りに邁進?
岩崎魚成氏ら外来魚バスターズが、釣り禁止となっている堅田漁港(大津市)で駆除釣りを行なったとみられることが議論を呼んでいる。発端は、岩崎氏のホームページ「BigFishingの法則」に掲載された「外来魚バスターズ『巨大ブラックバスの大量駆除』南湖」。岩崎氏らはその中で、産卵期の大型バスを多数駆除したことを写真を用いて報告したが、その写真が釣り禁止の堅田漁港でのものだった。
これについてハンドルネーム・トクメイ氏がビッグフィッシングの法則・第1掲示板で指摘したところ、魚成@仙人氏(岩崎魚成氏のハンドルネーム)は「外来魚バスターズは何処でも漁協管理者の許可と了解の基で駆除を行なって居ます。漁協と協力して来た事は申すまでも有りません」と回答したが、トクメイ氏の「堅田漁港のなんと言う方に許可を得て、釣り禁止の場所で釣りができたのか教えていただけますか?」との再度の問いには答えず、書き込みに「罵言」があったとしてトクメイ氏をアクセス停止とした。
また9日深夜には、駆除名目とは言え釣り禁止の場所で釣るのはまずいのではないか――との書き込みが同掲示板で削除された。
岩崎魚成(「いわさきぎょせい」? なんて読むんだろ) 外来魚駆除集団・外来魚バスターズのたぶん代表。元々は海釣り師。なんでも、「外来魚駆除に理由は要らない」らしい。じゃあ何で駆除するんだ?
琵琶湖違法漁船問題 962隻中327隻が違反
琵琶湖の漁船の約3割が違法なエンジンを搭載しているとされた問題で、県水産課は8日、最終の検査結果を発表した。それによると、全漁船数962隻のうち、327隻が漁船登録に違反していたという。違反だった漁船は、建造許可と登録を取り消した上で、正規の馬力数ですべて適正に新規登録されたとしている。
9日付朝日新聞ネット版によると、327隻中139隻は、昨年4月の改正漁船法(漁船法馬力から実馬力に基準を変更)の制限も超えていたため、漁船メーカーにエンジンの調整を指示し、新規登録された。
漁船の立入検査結果について(水産課)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2003/5/8/0508gf0001.pdf
琵琶湖漁船問題 違法状態は解消(朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/shiga/news02.asp?kiji=2914
「キャッチ&イート」 琵琶湖の外来魚を食卓に(京都新聞)
9日付京都新聞ネット版は、「『キャッチ&イート』 琵琶湖の外来魚を食卓に」と題する記事を掲載した。樋上佳秀氏が試作したブルーギルのフライを、大津市のスーパーなどで揚げ物店を経営している野本利明氏が売り出すというもの。滋賀県は「食材としての利用や流通のサイクルが確立すれば、再放流せず外来魚を減らす釣りの定着に役立つ」と期待しているという。
「キャッチ&イート」 琵琶湖の外来魚を食卓に(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003may/09/W20030509MWE1S000000006.html
携帯電話用県ホームページに外来魚回収場所を掲載
9日付中日新聞ネット版によると、県は携帯電話用県ホームページで、外来魚回収場所の情報提供を始めた。回収箱や回収いけすの位置が地図で表示される。
携帯電話用県ホームページ http://www.pref.shiga.jp/imd/
外来魚回収場所を釣り場から簡単検索 県、携帯用HPで紹介(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/00/sga/20030509/lcl_____sga_____000.shtml
| 2003.5.8 |
リリース禁止条例施行1ヵ月のまとめ記事 朝日新聞
8日付朝日新聞ネット版はリリース禁止条例施行1ヵ月をまとめた記事を掲載した。釣り上げた外来魚の処理に困る釣り人、売り上げが減少する釣具店、「一定の理解をいただいている」としている国松知事ら県の反応を伝えている。
まずまず…レジャー条例(朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/shiga/news01.asp?kiji=2913
| 2003.5.7 |
外来魚回収ボックス・回収いけす利用状況
県自然保護課琵琶湖レジャー対策室は7日、4月29日から5月6日までの外来魚回収ボックス・回収いけすの利用状況を発表した。回収量は、外来魚回収ボックスが350.1kg(4月当初からの累計で831.8kg)、回収いけすが213.3kg(同392.3kg)とだった。また、25日に彦根港、長浜港など12カ所で回収ボックスが増設された。
外来魚回収施設(回収ボックス・回収いけす)の利用状況について(自然保護課)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2003/5/7/0507dg0001.pdf
琵琶湖ルールに是非協力したい57.6% 県レジャー利用者アンケート
県自然保護課琵琶湖レジャー対策室は7日、4月29日に行なった琵琶湖レジャー利用者アンケートの結果を発表した。29日に行なわれた啓発キャンペーンにあわせて県職員が聞き取り調査を行い、282人から回答を得た。琵琶湖ルールに協力するかとの問いには、57.6%が「ぜひ協力したい」と答え、「やむを得ない」は38.4%、「したくない」は3.9%だった。
アンケート結果
調査対象者の居住地 県内30.9%、京都28.0%、大阪13.5%、その他近畿2.5%、北陸・中部20.6%、その他2.8%
リリース禁止について 知っている90.4%(県内92.0%、県外89.7%)、知らない9.6%(県内9.0%、県外10.3%)
プレジャーボートの航行規制水域 知っている50.2%(具体的な航行規制水域を知っている16.5%)、知らない49.8%
2サイクルエンジンの使用禁止 知っている42.7%(いつから使用できないか知っている16.9%)、知らない57.3%
琵琶湖ルールについて 知っている63.9%、知らない36.1%
琵琶湖ルールに協力いただけますか ぜひ協力したい57.6%、やむを得ない38.4%、したくない3.9%
琵琶湖レジャー利用者アンケート調査について(自然保護課)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2003/5/7/0507dg0002.pdf
元会長が起訴事実認める 滋賀・漁業補償名目の恐喝初公判
6日付京都新聞(ネット版)によると、漁業補償名目で土木建設会社を恐喝したなどとして起訴された県漁連元会長・川森芳一被告ら7人の初公判が大津地裁で開かれ、川森被告ら6人は起訴事実を認めたが、1人は否認した。検察は冒頭陳述で、地元・上多良漁協は1949年の結成以来、土木建設業者から協力金をもらい、1983年ごろから川森被告が言いがかりをつけて現金を要求するようになったと指摘したという。
元会長が起訴事実認める 滋賀・漁業補償名目の恐喝初公判(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2003may/06/CN2003050601000345B2S00.html
ルアマガ6月号
関連記事なし
| 2003.5.2 |
琵琶湖の外来魚生息量推定方法を滋賀県が開示
資料集に加えました。ただし3000tという数字の大元の根拠は載っていない。
(794@前スレさん、ゼブラさんほかの皆さん、見てみてどうですか? どこかに感想よろしく)
水産課様、これからもいろいろ請求しますのでどうぞよろしく。
情報公開請求に対して滋賀県が開示した外来魚生息量の推定方法
平成14年3月末時点の外来魚生息量の推定(平成13年度推定)
外来魚駆除量と生息量との関係
↑を元にして作ってみたExcelワークシート
| 2003.5.1 |
バス釣り関連誌6月号
スポーツ&フィッシングニュース 次々号からA4版になるらしい
「バス問題を考える 『琵琶湖で釣りをしよう! そして、主張し続けよう』」(萱間修) 「4月になって何が変わったか?」、滋賀県釣り団体協議会発足、リリ禁訴訟は却下されず、「琵琶湖で釣りをしよう!」「ただし、最初に言ったように、『何事もなかったように平和に釣りをする』ことが、『巨悪を認める』ことになるというのを忘れてはならない」。
Basser 次号からリニューアル
「琵琶湖バス事情の明と暗 §11条例施行を迎えて」(平村尚也) 県水産課外来魚関連予算、県主催駆除釣り大会、県資料の問題点、滋賀県釣り団体協議会発足、リリ禁裁判第2回公判、条例施行日の琵琶湖。
「テレコは語る 霞ヶ浦ミーティングのひとコマ」(金澤一嘉) 3月8日の霞ヶ浦市民協会・W.B.S.共催「霞ヶ浦ミーティング」
「八郎潟リリース禁止は得策か? バスを悪者にしても、なにも解決しない。」 3月16日のシンポなど、秋田リリ禁。
「Anglers' Conference 10th cast 閉ざされたフィールド」(道下裕)
八郎潟守ろう協議会の「再放流禁止に反対」意見広告
「吉田幸二に訊け PART2 第41回・最終回」 滋賀県条例「外来魚再放流禁止条例」の無効性
「おしえて、モリさん。+F Vol.2」
Rod and Reel
「2003年4月1日の琵琶湖を3/4周!!」 4月1日の琵琶湖レポート。流入河川が対象外であることに触れている(触れてしまった?!)。「彦根旧港って、釣り禁なんじゃ……。黙認状態なのかな?」って...
「八郎潟ルールにご協力を」 「釣った外来魚は回収イケスに入れよう」「琵琶湖のように、行政が処分してしまうのではなく、協議会がバスを殺さないように、移送してくれるという。安心だね」って...
「3月15日、W.B.S.主催のイベント +F(プラスエフ)が霞ヶ浦で開催されたぞ!!」
Lure magazine
まだ見てません。後日。
「生き物目安箱」を設置 自然保護課
県自然保護課は28日、県庁県民サロンと自然保護課ホームページに「生き物目安箱」を設置すると発表した。県民の自然環境保全に対する想いを聞き、今後の施策の参考にするとしている。設置期間は5月1日から10月31日までの半年間で、3ヵ月経過時と終了時に意見をまとめ、県側の考え方を示す予定になっている。
「生き物目安箱」の設置(自然保護課)
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/2003/4/28/0428dg0001.pdf
生き物目安箱(自然保護課ホームページ)
http://www.pref.shiga.jp/d/shizenhogo/meyasubako/index.html
リリ禁条例啓発キャンペーン
30日付中日新聞ネット版によると、みどりの日の29日、県はリリース禁止条例啓発キャンペーンと航行規制水域での取締り訓練を行なった。
「琵琶湖レジャー利用適正化条例」 湖岸全域で啓発キャンペーン(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/00/sga/20030430/lcl_____sga_____002.shtml
水産庁外来魚懇談会の議事録不存在決定 30日に不服申立て
水産庁は28日、外来魚問題に関する懇談会の議事録開示を求める請求に対し、議事録は個人的メモであり行政文書としては存在しないとする決定を正式に行なった。これに対して請求者のゼゼラは30日、不服申立ての手続きをとった。議事録を開示しない場合、水産庁は情報公開審査会に諮問しなければならない。この問題は、短くとも半年は時間を要す気配となってきた。